バーランダーがマダックスを抜き奪三振歴代10位に 通算260勝に到達

【アストロズ6-3アスレチックス】@オークランド・コロシアム

日本時間5月25日、ジャスティン・バーランダーの好投で、アストロズがアスレチックスを6対3で破った。バーランダーは8安打を浴びながら要所を締め、6回2失点の好投。MLB歴代10位のグレッグ・マダックスの3371奪三振を抜く、3372個目の三振を含め、9奪三振をマークした。打線もエースの好投に応え、4回に8安打を集めて6得点。アストロズのブルペンはそのリードを守り、最後はクローザーのジョシュ・ヘイダーが7個目のセーブを記録。バーランダーの今季3勝目(2敗)、そして通算260勝目を守った。アスレチックスは4回に崩れた先発のロス・ストリップリングに両リーグワーストの9敗目(1勝)が付いた。

41歳のレジェンドが再び記録を更新した。2回裏にアスレチックスのエイブラハム・トロから奪った三振は、マダックスを抜いて歴代10位に入る3372個目。さらにバーランダーはこの試合の9奪三振で、3377奪三振まで記録を伸ばした。通算奪三振記録において射程圏内にあると言えるのは、歴代5位の3701個(バート・ブライレブン)までだろう。131個差に迫った歴代9位のウォルター・ジョンソン、157個差の歴代8位ゲイロード・ペリー、さらに197個差に迫った歴代7位ドン・サットンの記録には、来年にも追いつく可能性がある。

そして、今日の勝利によって通算260勝に達し、300の大台も視野に入ってきた。もし300勝を達成すれば、2009年のランディ・ジョンソンに続く歴代24人目となり、そして史上最後の300勝投手となる可能性が高い。先発投手が長いイニングを投げないのが当たり前となり、勝利という指標が重要視されない現代では、先発投手が以前のように勝ち星を積み重ねるのは難しい。通算200勝ですら現在145勝のゲリット・コール(ヤンキース)が達成できても、次の達成者が出るかは分からないだろう。

バーランダーは引退について明確に語っておらず、どれほどの時間が残されているかは分からない。バーランダーの残り契約は2025年まで。今年は肩の故障で出遅れるなど、徐々に故障も増えてきている。殿堂入り確実の右腕は、どこまでその記録を伸ばせるだろうか。

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