信玄創建の寺修繕に33億円 「現代版寄進」CF検討

甲斐善光寺本堂の塗装がはがれた外壁の前に立つ吉原知仙副住職=4月、甲府市

 戦国武将、武田信玄が1558年に創建し、本堂や山門、本尊などが国の重要文化財に指定されている甲斐善光寺(甲府市)の老朽化が深刻だ。10年かけて計画する修繕の見積額は物価上昇もあり33億円にも上り、自己資金だけでは足りない。寺は「歴史上、改修は寄進のおかげで成り立ってきた」として、現代版の寄進とも言えるクラウドファンディング(CF)を検討している。

 修繕するのは本堂と山門。経年劣化やコウモリのふん害で、この十数年で急激に老朽化が進んだ。雨漏りが起きており、外壁の塗装や天井画のはがれも激しい。

 吉原知仙副住職(60)は「喜んで寄進してもらえる方法を考えたい」と語った。

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