子ども食堂開設に補助、和歌山県、団体に最高60万円

 和歌山県は子どもの居場所や地域の交流拠点である「子ども食堂」を新規開設する団体に最高60万円を補助する。すでに設置しているが、機能を強化したい団体にも補助がある。申請受け付けは12月20日までだが、申請数が予定(新規50団体、既存5団体)を上回れば終了する。

 県内に子ども食堂は今年3月末現在で71カ所あり、県は来年度までに全小学校区(約200校区)への設置を目指している。

 新規に開設する団体に対しては、その必要経費として、設備や備品購入費、設備改修費、食品衛生責任者養成講習会の受講費について計40万円まで補助する。加えて、機能強化費用の補助として、学習支援に要する経費、多様な世代交流に必要な経費を計20万円まで。それぞれ、全額補助となる。

 すでに設置している団体には、機能強化費用として、学習支援経費と世代交流経費を10万円まで(補助率2分の1)補助する。

 子ども食堂を原則1カ月当たり1回以上、定期実施する▽団体構成員の親族以外の5世帯以上の子どもが利用する▽子ども食堂の利用料は無料か材料費の実費負担とする―などの条件がある。

 県は申請検討段階で、補助対象となるか相談してほしいとしている。問い合わせは、和歌山市内は県こども未来課、市外は近くの振興局地域づくり課へ。

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