「SNS詐欺」防げ、岩手県警がプロジェクトチーム発足

初の対策会議に望む県警プロジェクトチームのメンバー

 交流サイト(SNS)を通じて金銭をだまし取る詐欺被害が岩手県内で相次ぎ、県警(増田武志本部長)は24日、プロジェクトチームを発足した。刑事部や生活安全部などが部門横断的に情報共有し、捜査と啓発の両面から被害防止を図る。

 第1回対策会議を盛岡市内丸の県警本部で開き、約30人が出席。岩渕克彦刑事企画課長が「被害実態や犯行手口の早急な解明が必要。対策を強力に進める」とあいさつ。被害の現状や今後の取り組みなどを確認した。

 本県で1~4月に認知したSNS上の詐欺のうち、投資家や著名人などをかたり投資に勧誘する手口の投資詐欺は6件、被害額は計2768万円。恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取るロマンス詐欺は9件、被害額は計6088万円に上る。

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