インド総選挙、首都などで6回目投票 猛暑で投票率低迷も

Sakshi Dayal

[ニューデリー 25日 ロイター] - インドで7回に分けて実施されている、世界最大と言われる総選挙で、6回目の投票が始まった。首都ニューデリーでは25日、気温が摂氏47度まで上昇すると予想されている。

6回目の投票は首都圏と、北部の激戦州であるウッタルプラデシュ州やビハール州などの58選挙区で行われる。有権者数は1億1100万人余り。

これまでのところ投票率は低調。選挙関係者は、デリーや隣接するハリヤナ州などの北部でも熱波の到来では有権者が投票に行かない可能性を懸念している。

選挙管理委員会は数千人の救急隊員をデリーの投票所に配置し、医薬品と経口補水塩を用意した。投票所には、うだるような暑さの中で何時間も並ばなければならない有権者のために、ミスト発生機や日陰にある待合所、冷水器が設置されている。

デリー選挙管理官のP・クリシュナムルシー氏はロイターに対し「懸念はあるが、人々が猛暑を乗り越えて投票に来てくれることを願っている」と語った。

今回の総選挙の投票は4月19日から6月1日までで、6月4日に開票される。

ヒンドゥー教民族主義を掲げるインド人民党(BJP)のモディ首相は、初代首相で独立の英雄、ネルー氏しか達成したことのない3期目続投が有力視されている。

デリーではモディ首相のライバルで国民会議派の指導者であるラフル・ガンジー氏、ラフル氏の母ソニア・ガンジー氏、妹のプリヤンカ・バドラ氏らが投票する。

モディ首相は25日朝、「国民が選挙プロセスに積極的に参加してこそ民主主義は繁栄する」とXに投稿。特に女性と若者に対し、投票を呼びかけた。

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