相馬野馬追 騎馬武者が武勲誓う 福島県相馬市で安全祈願祭と総大将出陣祝いの宴

勇壮な演奏を繰り広げる相馬高生

 相馬野馬追の開幕に先立ち、福島県相馬市の相馬中村神社で24日に催された安全祈願祭と総大将出陣祝いの宴では、騎馬武者が武勲を誓った。

 宇多郷の騎馬武者らが陣羽織姿で集まった。石田義広氏子総代長、草野清貴市観光協会長・相馬商工会議所会頭があいさつし、相馬中村藩主家第33代当主・相馬和胤(かずたね)さんの孫で総大将を務める言胤(としたね)さんが騎馬武者を鼓舞した。相馬野馬追副執行委員長の立谷秀清市長らが激励した。

 相馬高相馬太鼓部が演奏を奉納した。力強いバチさばきと息の合った動きで来場者を魅了した。相馬中村藩古式炮(ほう)術を継承している相馬外天会は火縄銃による空砲射撃を行った。会員がさまざまな砲術を披露し、迫力の発砲音で周囲を圧倒した。

 最後に騎馬武者らが相馬流れ山を斉唱し、堂々の出陣と無事の凱旋(がいせん)を祈った。

(相双版)

空砲射撃を披露する相馬外天会の会員

© 株式会社福島民報社