北鎮・医巫閭山の鎮山廟を訪ねて 中国遼寧省

北鎮・医巫閭山の鎮山廟を訪ねて 中国遼寧省

 【新華社錦州5月25日】中国遼寧省錦州市にある北鎮・医巫閭山(いふりょざん)は東鎮・沂山(ぎざん)、西鎮・呉山、南鎮・会稽山(かいけいざん)、中鎮・霍山(かくざん)とともに中国五大鎮山の一つとして知られる。山岳信仰の対象だった鎮山にはそれぞれ廟(びょう)が建てられ、山を祭って幸福を祈る重要な場所となった。

 北鎮廟とも呼ばれる医巫閭山の鎮山廟は、隋の開皇14(594)年に建てられ、1400年以上の歴史を持つ。東西の幅178メートル、南北の長さ280メートル、総面積は約4万9800平方メートル。明代に大規模再建され、全体として明清時代の建築様式をとどめる。現在も完全な状態で残る唯一の鎮山廟で、古代の鎮山文化が形成され、重視されるようになるまでの全過程を記録しており、非常に高い歴史的、文化的価値を持つ。(記者/韓赫)

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