〝韓国のイチロー〟が抜けた途端にチーム快進撃 韓国メディア「嬉しいような悲しいような…」

ジャイアンツの李政厚

ジャイアンツが3連勝で勝率5割に復帰した。24日(日本時間25日)のメッツ戦(シティフィールド)は両軍6本塁打が飛び交う空中戦を8―7と逆転勝利。8回に二死満塁からベイリーの逆転満塁本塁打で試合をひっくり返した。借金苦だったチームは3連勝の快進撃で西地区2位に浮上し、首位ドジャースの背中を追いかける。

この3戦はいずれも4点差を跳ね返しての劇勝。米メディア「NBCスポーツ」は「この信じられない勝利で3月31日以来の5割に達した。過去8試合中7勝目であり、序盤にけん引してきた投手陣よりも攻撃陣がもたらした快進撃だ」と称賛し「ケガとメンバー入れ替えを乗り越え、27番目のアウトが記録されるまでは、どんなに点差が開いても手の届かない試合はない、という揺るぎない信念を持って激動の序盤を抜け出した」と論じている。

チームは〝韓国のイチロー〟こと李政厚(イ・ジョンフ=)が13日(同14日)に左肩を負傷して離脱。代わって中堅守備に入ったルイス・マトス(22)が1番に定着してチームを勢いづけ、11試合で8勝3敗。韓国の〝至宝〟が離脱した途端にチーム快進撃という皮肉な展開に韓国メディアは「李政厚なしのSFが大逆転の皮肉 嬉しいような悲しいような複雑な胸中」(朝鮮日報)、「李政厚がいないがずっと勝つ」(OSEN)とバツ悪く報じている。

左肩手術のために今季の出場はない李政厚だが、マトスの活躍をどんな思いで見ているのか。

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