今夏のステップアップを囁かれるトーマス・フランク監督「私が追い求めているものではない」ブレントフォード残留が既定路線か

写真:ビッグクラブからの引き抜きを噂されるトーマス・フランク監督

チェルシーの次期監督候補に挙がっているブレントフォードのトーマス・フランク監督が自身の去就について見解を示した。イギリスメディア『London World』が報じている。

ブレントフォードを率いるデンマーク人のトーマス・フランク監督は、2018年の10月に就任すると、2020-21シーズンに昇格プレーオフを制し、74年ぶりのトップリーグ昇格に導いた。今シーズンはケガ人が続出し苦しむも、シーズンを16位で終え、3季連続の残留を果たし、ブレントフォードをプレミアリーグに定着させている。

堅実なサッカースタイルで評価を高めているトーマス・フランク監督だが、同監督に対してマウリシオ・ポチェッティーノ監督の退団が決まっているチェルシーが触手を伸ばしていると報じられている。また、イプスウィッチ退団が決まっているキーラン・マッケンナ監督や、レスターのエンツォ・マレスカ監督が、チェルシーの次期監督候補として名前が挙がっている。

トーマス・フランク監督は自身のステップアップに関して「多くの点で現実的に考えており、ここでの生活を楽しんでいる」と語り、ブレントフォードでの指揮に満足しているようだ。

「ロンドンのクラブで働き、世界最高のリーグで優れた選手たちと競い合えることは、おそらく完璧なサッカー人生だ。『タイトルを獲得したいか?』と言われれば、その通りでそれは素晴らしいことだが、生きるか死ぬかの問題ではない。カップタイトルを獲得することは可能だと思うし、それが進むべき目標だ」

続けてビッグクラブからのオファーがあれば「検討する必要がある」と答えながらも、ブレントフォード残留が既定路線の模様でこのように続けている。

「しかし、それ(ビッグクラブからのオファー)は私が追い求めているものではない。ブレントフォードに留まることもできる…まあ、永遠にというのはあまりにも長い時間だが、より長期間ここに留まることもできるからね」

ブレントフォードとトーマス・フランク監督の契約は2027年6月まで残されているため、引き抜きには多額の資金が必要とされている。

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