とにかく警戒を…幡地隆寛が前半「4打リード」を目指す理由

とにかく警戒を。幡地隆寛の逆転Vプランとは(撮影/高藪望)

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(25日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆1749人)

3日連続でアンダーパーを重ねても、幡地隆寛の苦手意識はなかなか消えない。かつてサードQTで苦しい思いをしたコース。首位に3打差の通算8アンダーで迎える最終日を前にしても、弱気な言葉が口をついた。

2015、16年に本コースでサードQT敗退。特にインコースに苦手意識があり、15年は「38」、16年は「39」といずれも最終日にスコアを落とした。「どうしても40、41を打つイメージしかない」と、前週「関西オープン」で初優勝を飾ったいまも悪いイメージが抜けない。

インコースのトラウマがまだ消えない(撮影/高藪望)

「ザ・苦手」と称するのは、難度の高い12番からの3ホール。この日は14番で4mを決めてバーディを奪い、スコアを落とすことなく切り抜けた。最終18番(パー5)はティショットを池に入れてボギーとしたが、「その3ホールを1アンダーで回れたので、この風のなかでは100点だったのかな」とインコース「36」には大満足。前半3バーディの貯金を生かして5位に浮上した。

国内初タイトルからの2週連続優勝なるか(撮影/高藪望)

でも…やっぱり優勝争いへ前のめりにはなれない。「あしたハーフが終わって、4打リードしていたらようやくフェアに戦える」と、このコースでは警戒心が強すぎるくらいのほうが良い感覚。「あした、アウトでどれだけ伸ばせるか」。8年前のトラウマを上書きするには、最終日のフロントナインが勝負どころの一つになりそうだ。(岡山県笠岡市/谷口愛純)

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