世界のセレブ御用達ブランドが経営破綻 テイラー・スウィフトもスーパーボウルで着用

テイラー・スウィフトやデュア・リパなどが愛用したファッションブランドが経営破綻した。高級ブランド、ディオン・リー・エンタープライズのオーストラリア部門が23日、破産を申請。パートナーシップ契約の破綻がその原因だと報じられている。

シドニー出身でニューヨーク在住の創業者ディオン・リー(38)は、23歳だった2009年にオーストラリア・ファッション・ウィークにてコレクションを発表してブランドをスタートし、オーストラリア国内に6店舗、全世界に160店舗を展開するまでに成長、世界のセレブ御用達ブランドのひとつとなっていた。

dVTグループのアントニー・レズニック氏がディオン・リーの事業全体に関する管財人に任命された。財務状況を正しく把握できるまで同社は取引を継続してゆく予定で、現在投資者を探している段階だという。

レズニック氏はこのように声明を発表した。「ディオン・リーのブランドは、ハイファッションで世界的な知名度と信頼を築いてきました」「カルチャーアイコンやインフルエンサー達が愛用しています。そのユニークなデザインは業界でも注目されています。そのため国内外の投資家の関心を集めるはずです」

さらにレズニック氏は、会社の資産や負債についてコメントするのは時期尚早だとしたものの、債権者の報告書が準備中で近日中にも発表される予定だ。

2月のスーパーボウルでは、テイラー・スウィフトが同ブランドの650ドル(約10万円)のかぎ針編みのコルセットを着用して、恋人トラヴィス・ケルシーが所属するカンザスシティ・チーフスが優勝するのを観戦したことで話題となっていた。さらに最近では、カニエ・ウェストと靴でコラボしているほか、デュア・リパなどが愛用していることでも知られている。約700ドル(約11万円)のジャケットや420ドル(約6万6000円)のメンズショーツなどが販売されている。

豪オーストラリアン紙が伝えたところによると、2013年からパートナーシップ契約を結んでいたキュー・クロージング社との契約が終了し、同社が投資を回収したためにディオン・リーは苦境に立たされているという。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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