あれだけ問題を起こしておいて…出所したBIGBANG出身のV.I(スンリ)、“事業”の野望は尽きない

BIGBANGを不名誉な理由で脱退し、懲役刑を受けて出所したV.I(スンリ)の近況が伝えられた。

先立ってBBCニュースコリアは5月19日、韓国社会を震撼させた“バーニングサン事件”を取り上げたドキュメンタリー「バーニングサン:K-POPスターたちの秘密トークルームを暴露した女性たちの話」を公開した。

そのドキュメンタリーには、2019年に社会的に大きな波紋を呼んだバーニングサン事件の報道と関連した人々の話が収められたのだが、その映像に注目が集まると、自然とバーニングサン事件にかかわったスターたちの近況にも関心が集中した。

再びクラブを経営する?

そんななかで5月22日、ラジオ番組『キム・テヒョンの政治ショー』には、バーニングサン事件の核心である「チョン・ジュニョンのグループトーク」事件を初めて報道し、前出のBBCドキュメンタリーにも出演したカン・ギョンユン記者が出演。バーニングサン事件の加害者たちの近況を伝えた。

(写真提供=OSEN)V.I

ラジオ番組でカン記者は、V.Iの近況について「スンリ氏は事業を継続しようと非常に大きな努力をしていると聞いた。拘束される前から歌手活動よりは、グローバル事業をやりたがっていた。その事業を続けようと今も努力していると聞いた」と明かした。

V.Iは出所後、タイで盛大な誕生日パーティーを開いたかと思えば、カンボジアで行われたイベントに登場してG-DRAGONの名前を出し、BIGBANGの歌に合わせて踊るなど、ド派手な日々を過ごしている。

かつて「スンツビー」(スンリと映画『華麗なるギャツビー』を掛け合わせた呼び名)と呼ばれたV.Iの事業欲は衰えていないのだろうか。

これと共に最近、香港メディアはV.Iが香港に豪邸を買い入れ、現地でクラブを運営する予定だと報じた。

それを受けて香港政府は5月23日(現地時間)、報道資料を通じて「関連政府省庁は手続きに従って就業ビザの申請を処理するとき、資格を備えた人物の申請だけが承認されるよう強力なゲートキーピングの役割を遂行するだろう」と発表した。

ただ、また別のメディアは、V.Iがカンボジアでクラブをオープンしたというニュースを伝えたりもした状況だ。

そもそもV.Iはバーニングサン事件の中心人物として、社会的な物議をかもした人物だ。

(写真提供=OSEN)V.I

実際に彼は、投資家を相手にした性売買斡旋、外国為替取引法違反、業務上横領、20億ウォン(約2億円)台の海外遠征賭博の容疑などで懲役1年6カ月の実刑となり、出所後も“二股疑惑”などの私生活問題で様々な議論を起こしたりした。

すでにバーニングサンという「クラブ」で物議をかもしたV.Iが、再びクラブの開店を夢見ているというだけでも、大衆の怒りを買っている。

韓国国内で“再起不能”となったV.Iが、海外で新しいスタートを狙うのは彼にとっては当然の手順かもしれない。しかしV.Iは韓国だけでなく、海外メディアも注目する人物だ。

彼に対する大衆の厳しい視線は、海外でも避けられないものと見られる。

(写真提供=OSEN)

◇V.I プロフィール

1990年12月12日生まれ、本名イ・スンヒョン。韓国では「スンリ」の活動名で知られる。2006年8月、BIGBANGの“末っ子”としてデビュー。数多くのヒット曲で、K-POPの最前線を駆け抜けた。またバラエティ番組にも出演してタレントとしても人気を博し、様々な事業まで展開した。2018~2019年に韓国社会を震撼させた“バーニングサン事件”の中心人物とされ、2019年3月に芸能界からの引退を宣言。性売買斡旋や横領、海外遠征賭博などの容疑で2022年5月、懲役1年6カ月の実刑が確定した。2023年2月に出所している。

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