毎日夫が洗いものをしてくれますが、水を流しっぱなしにするのが気になります…ため洗いにしたら水道代はいくら節約できますか?

水を流しながら食器を洗った場合の料金は?

今回は、食器洗いにかかる時間を10分と仮定して計算します。東京都水道局のホームページによれば、食器洗いで5分間水を流しっぱなしにした場合の使用料は約60リットルです。

そのため、10分間の場合には、約120リットルとなります。さらに、厚生労働省によれば、全国平均の水道料金は水1リットル当たり約0.2円です。そのため、1回の食器洗いに約24円かかっているといえます。

1ヶ月であれば約720円、年にすると約8640円です。また、1分間流しっぱなしの場合には水の使用量は12リットル分となり、水道料金は約2.4円ともいえます。水を流しっぱなしにする時間を短縮することで、節約効果が期待されるでしょう。

ため洗いにした場合の節約効果

ため洗いとは、あらかじめおけに水を入れておき、使った食器をその水を使って洗っていくことです。この場合に使用する水の量を20リットルと仮定します。先ほどと同様に、水1リットルの料金が約0.2円とすると、1回当たりの料金は約4円です。こちらは月約120円、年間約1440円となります。

このように食器を洗う際に水を流しっぱなしからため洗いにすることで、年間約7200円の節約効果を得られることが分かりました。水を流しっぱなしにした場合の、6分の1の料金で食器を洗えます。それぞれの結果をまとめると表1のようになります。

表1

※筆者作成

食器を洗う際の水道料金が気になる方は、ため洗いをする方がよいかもしれません。

食器洗いの節約ポイント

ため洗いをすることで、節約効果を得られることが分かりました。ため洗いに加えて、さらに水道代を抑える方法もあります。それぞれの方法は以下の通りです。

__●汚れがひどい場合には、新聞紙やへらなどであらかじめ取る
●食べ終わった後にすぐつけ置きしておく
●食器の形状や汚れの種類から洗う順番を変える
●野菜をゆでた後のお湯や米のとぎ汁を再利用する__

なるべく流す水を減らせるよう、さらに工夫してみましょう。

ため洗いをすることで年間7200円の節約も可能

今回の試算の結果、水を流しっぱなしにした場合よりも、ため洗いにした方が水道料金を6分の1まで削減できることが分かりました。水を出す量や、水にするかお湯にするかでも料金に変動が生じます。

ぜひご自身の食器洗いの時間や方法についても、確認してみることをおすすめします。汚れをあらかじめ落としておくといった一手間をかければ、さらに節約につながるでしょう。

食器洗いは生活の中での頻度も多いため、意識することで大きな節約効果になることも期待されます。食器の洗い方や水の出し方を自分も家族も意識して、水道料金の負担を少なくしていきましょう。

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方 ●用途別使用量の目安
厚生労働省 医薬・生活衛生局 水道課 いま知りたい水道ー日本の水道を考えるー(3ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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