5月が適期【多肉植物の植え替え&仕立て直し】3ステップで解説!間延びさせない3つのコツも教えます<多肉ビフォアフ>

【ガーデニング】ひょろひょろ多肉をぷっくり可愛い姿に戻したい人へ、ビフォーアフター写真付きで分かりやすく説明

ぷくぷくの葉がかわいい多肉植物の寄せ植え。でも「いつの間にか伸びすぎて、ひょろひょろになってしまった」「元の姿に戻したいけれど、どうすればいいの?」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。

市販されている多肉植物の寄せ植えは、3号ポット(直径3cm)くらいのサイズでも1000円~3000円前後するため、 新しく購入するよりも自分で植え替えや仕立て直しをした方が経済的。お気に入りの寄せ植えを長く楽しむためにも、チャレンジしてみましょう。

この記事では、実際の写真を用いながら、伸びすぎた多肉植物の寄せ植えを植え替え・仕立て直しする方法3ステップを初心者さんにもわかりやすく解説します。また、間延びさせない3つのコツもご紹介するので、これからのお世話の参考にしてくださいね。

多肉植物の植え替えや仕立て直しの適期は4~5月と9~10月頃なので、今すぐ作業してみましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

多肉植物の植え替え・仕立て直しに必要なもの

さいしょに、多肉植物の植え替え・仕立て直しに必要なものを準備しましょう。

  • 割りばし
  • 園芸用はさみ
  • 多肉植物用の土
  • 食品用などのトレー

【多肉ビフォアフ:BEFORE】ひょろひょろ多肉をぷっくり可愛い姿に戻したい!

【写真1枚目/全9枚】お気に入りの多肉植物がひょろひょろ間延びしてしまった…。2枚目以降で「ぷっくり可愛く仕立て直す方法」3ステップで解説します!

今回植え替えるのは、こちらの多肉植物の寄せ植え。日照不足で間延びしてしまい、見栄えの悪い状態です。かわいいサイズに仕立て直し、植え替えていきますよ。

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多肉植物の植え替え・仕立て直し方法3ステップ

ステップ1. 鉢から多肉植物と土をすべて出す

【写真2枚目/全9枚】 鉢から多肉植物と土をすべて出す

割りばしなどを使って優しく土をほぐしながら、多肉植物と土を、植木鉢からすべて出します。

【写真3枚目/全9枚】多肉植物の根についた土も取り除きましょう

多肉植物の根についた土も取り除きましょう。作業中に取れてしまった葉は、捨てずに取っておいてくださいね。

写真では土が少し湿っていますが、できれば土が乾いている状態で植え替えをした方が、植物へのダメージが少なく、作業もしやすいです。植え替えの10日ほど前から断水しておくとよいでしょう。

ステップ2. 間延びした部分を切り取る

【写真4枚目/全9枚】間延びした部分を切り取ります

間延びしていない(葉と葉の間隔が詰まっている)部分を残し、間延びした部分は切り取ります。

【写真5枚目/全9枚】多肉植物の「挿し穂」を作る

挿し木ができるよう、間延びしていない部分の少し下でカットし、下部の葉を取り除き、写真のような挿し穂をつくりましょう。

ステップ3. 新しい土に挿し木する

【写真6枚目/全9枚】植木鉢に新しい土を入れ、多肉植物を挿していきます

植木鉢に新しい土を入れ、多肉植物を挿していきます。古い土に挿すと切り口から雑菌が入ることがあるため、必ず新しい土に挿してください。

【多肉ビフォアフ:AFTER】挿し穂をバランスよく挿したら仕立て直し完了!

【写真7枚目/全9枚】挿し穂をバランスよく挿したら植え替え・仕立て直し完了!

挿し穂は割りばしと一緒に土に挿し、割りばしだけ抜くときれいに挿せますよ。挿し穂をバランスよく挿したら、植え替え・仕立て直しは完了です。かわいいサイズになりましたね。

取り除いた葉は葉挿しに

【写真8枚目/全9枚】取り除いた葉や、作業中に取れた葉からも新しい芽が出ますよ!

取り除いた葉や、作業中に取れた葉からも新しい芽が出ます。食品トレーなどに新しい多肉植物用の土を敷き、葉の切り口を少し土に挿しておきましょう。

小さすぎる葉や、黄色くなった葉からは芽が出づらいので、処分してください。

多肉植物の植え替え・仕立て直し後の管理方法

多肉植物の植え替え・仕立て直しが終わったら、水や肥料は与えず、1週間ほど直射日光の当たらない場所に置いておきます。その後は、徐々に日に当てる時間を伸ばしていきましょう。

挿し穂から発根したら(挿し穂を優しく持ち上げて、抵抗を感じるようになったら)、水と肥料を与えてください。葉挿しの管理も同様です。

多肉植物を間延びさせない3つのコツ

【写真9枚目/全9枚】お気に入りの多肉植物を間延びさせないためには?

日光にしっかりと当てる

多くの多肉植物は、太陽の光が大好きです。日当たりの悪い場所に置くと間延びしてしまうため、日当たりのよい場所で育てましょう。
多肉植物の中には、真夏の直射日光に当たると葉焼けしてしまうものや、冬に成長するタイプのものもあります。自分が育てている多肉植物のタイプを調べておくことも、上手に育てるためのコツです。

水やりの頻度は少なめに

多肉植物は、乾燥した地域の植物。そのため、ほかの植物ほど水を必要としません。葉に水をためこむことで、あまり雨が降らない地域でも生きていけるのです。

多肉植物の水やりは「土が完全に乾いたら、鉢底穴から水が出るまでたっぷりと与える」が基本です。植え替え直後の、土が乾いているときの重さを覚えておくと水やりのタイミングが分かりやすいですよ。
また、鉢底穴から水が出るまでたっぷりと与えることで、土の中を洗い流し、土中の空気を入れ替える効果があります。

水やり頻度の目安は、成長期で7~10日に1回。休眠期は断水か、1か月に1回程度、湿らせるくらいに与えましょう。

肥料は控えめに

多肉植物は、砂漠などの肥料分の少ない場所でも生きられる植物です。肥料を与えすぎると弱ってしまうので、注意しましょう。

多肉植物に肥料を与える場合は、成長期の初めに、多肉植物用の固形肥料を適量(肥料の袋を参考に)土の上に置きます。休眠期に肥料は必要ありません。

まとめにかえて

多肉植物の仕立て直し3ステップと、間延びさせない3つのコツをご紹介しました。

多肉植物を室内で育てている場合や、日照時間の少ない季節は、どうしても伸びすぎてしまいがち。そんなときは、この記事を参考に植え替え・仕立て直しをして、かわいい多肉の寄せ植えを復活させてくださいね。

作業中に取った葉から芽が出て育ったら、その芽で新しい寄せ植えを作るのも楽しいですよ。ぜひチャレンジしてみてください。

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