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岡山、広島、鳥取、島根4県の工芸作家の秀作を一堂に集め、岡山市北区表町、天満屋岡山店6階葦川(いせん)会館で開催中の公募展「第67回日本伝統工芸中国展」(日本工芸会、同会中国支部、山陽新聞社主催)の岡山会場は27日まで。25日も多くのファンらが訪れ、繊細な手仕事の美に浸っていた。
陶芸、染織、漆芸など7部門の実力作家による116点を展覧。金属の色を生かした有機的な文様が映える佐故龍平さん(岡山市)の金工「杢目(もくめ)金打出面取合子」=日本工芸会中国支部長賞、シンプルな器形と濃厚な焼けが響き合う藤森寛さん(同)の備前焼「角底花器」=岡山県知事賞=などの入賞作とともに、備前焼の伊勢崎淳さん(備前市)と白磁の前田昭博さん(鳥取市)の人間国宝(重要無形文化財保持者)2人の至芸も注目を集めていた。
この日は漆芸家井上みゆきさん(総社市)らによる列品解説もあり、同市の女性(57)は「用いられた技法や作り手の思いを聞くことで、作品をより深く楽しめました」と話していた。
入場無料。26、27日も午前11時と午後2時から列品解説がある。支部会員らが手がけた花器や食器の展示即売もある。