棒高跳びと競歩の「二刀流」!? 舟入の大江、目指すは夏の大舞台 広島県高校総体

広島県高校総体の陸上男子棒高跳びで3位だった大江

【広島県高校総体・陸上】

 複数種目でインターハイに出場する選手はいても、この「二刀流」はきっと希少に違いない。舟入3年の大江一真は、男子棒高跳びと5000メートル競歩で夏の大舞台を目指す。体育祭ではクラスのリレーメンバーに入れなかった主将は「足が遅くてもいろんな種目ができる。陸上って楽しい」と心から言い切れる。

 井口中に入学し、棒高跳びと出合った。「広島市内でも珍しい棒高跳び用のマットがあって、先輩に誘われるまま陸上部に入った」と振り返る。中学3年間は棒高跳び一本。3年時の中国中学校大会では4位に入った。

 競歩を始めたのは高校1年の秋だった。高校には棒高跳び用のマットがなく、不定期で練習会に参加するだけだった。「どうせ学校の部活で練習できないなら他の種目に挑戦しよう」と決意。同学年に昨夏のインターハイ男子5000メートル競歩で4位に入った中島壮一朗がいたこともあり、「面白そう」と2種目目として選択した。

 今大会は棒高跳びでは4メートル20で3位、5000メートル競歩では25分46秒69で5位。昨年に続き、両種目とも中国高校選手権への出場権を得た。昨年はどちらもインターハイ切符を逃し、ことしはラストチャンス。「両方ともぎりぎりかもしれないけど、どちらもインターハイに行く気でいます」と大志を抱いている。

© 株式会社中国新聞社