「麦秋」田畑 パッチワークのよう 岡山・児島湾干拓地 ドローン撮影

「麦秋」を迎えて田畑がパッチワークのように見える児島湾干拓地

 収穫を待つ麦畑は濃い茶色が目立ち、麦が刈り取られた畑はベージュに染まっている。「麦秋」を迎えた岡山市南部の児島湾干拓地だ。小型無人機ドローンで空から捉えた写真は、遊休地のグレーも相まって巨大なパッチワークのようにも見える。

 岡山市南区の藤田、興除、灘崎の3地区はビールの原料になる二条大麦の一大産地。岡山県の2023年生産量は全国5位の8800トンで、うち約7割を岡山市産が占めている。

 藤田地区で約90ヘクタールを作付けする国定農産は、高さ1メートルほどの金色の麦をコンバインで収穫している。「冬から春にかけての多雨の影響で育ちにくかったが、品質は良い」と国定俊彦社長(41)。6月上旬まで収穫を続け、農協やメーカーに出荷する。

© 株式会社山陽新聞社