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25日に岡山県入りされた天皇、皇后両陛下は岡山工業高(岡山市北区伊福町)を訪れ、地域課題の解決に取り組む学校活動を視察した。「良い取り組みですね」「これからも頑張って」。高校生に気さくに声をかけた後は、緑化関連のポスターコンクール入賞者らとの面会をこなし、多くの県民と和やかに交流した。
岡山工業高では生徒が制作した全国植樹祭までの残り日数を刻むカウントダウンボードを見た後、地元の道路を点検して歩道の陥没などを早期に発見したり、水酸化マグネシウムを活用して池の水質を浄化したりする活動について生徒から説明を受けた。
両陛下は感心した様子で何度も大きくうなずき、道路点検に関して天皇陛下は「どのような所をパトロールしているのですか」などと熱心に質問し、皇后さまは「将来頑張ってね」と優しく語りかけた。笠原陸さん(17)と藤原悠(ちか)さん(17)=いずれも3年=は「お二人とも関心を持って真剣に説明を聞いてくれた。これを励みに土木技術者になって地域に貢献したい」と話した。
続いて、植樹祭本番で演奏を担当する岡山市ジュニアオーケストラの練習を見学。「素晴らしい演奏でした」と拍手を送った。
岡山コンベンションセンター(同駅元町)では国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールなどの入賞作品を鑑賞。ハート形の樹木を描いて植樹祭の大会ポスターに選ばれた金光学園中1年の西山心和(ここな)さん(12)は「皇后さまに『(作品は)温かい雰囲気ですね』と言ってもらいうれしかった。一生に一度あるかないかの経験ができた」と感激していた。