働き方改革など協議 盛岡 岩教組定期大会開幕

24日に始まった岩教組の2024年度定期大会

 県教職員組合(岩教組、佐藤工中央執行委員長)の2024年度定期大会は24日、盛岡市の岩手教育会館で始まった。25日までの日程で、長時間労働の是正など教職員の働き方改革や子どもの教育改革などについて協議し、今年度運動方針を決定する。

 代議員や執行部役員を中心に約150人が参加。佐藤委員長はあいさつで、誰もが安心して働き続けることのできる学校の実現に向け「勤務時間意識を希薄にし、時間外労働を容認する最大要因となっている給特法(教職員給与特別措置法)を廃止すべき」と述べ、教職員の業務削減や人員増、給特法の廃止などを求めた取り組み強化を訴えた。また、子どもの自死や不登校の問題を踏まえて「競争社会だからやむを得ないと見過ごしてはいけない」と語り、子どもたちを守るためにも働き方改革や憲法9条堅持を国へ働き掛け続ける姿勢を強調した。

 初日は「教え子を再び戦場に送るな!」とする大会のメインスローガンや、▽教育改革と民主教育の確立▽民主的職場づくりと組織の強化・拡大▽生活向上と権利拡大▽教育条件整備▽共闘強化と平和・民主主義の堅持―の5項目を柱にした今年度の運動方針などが提案され、質疑が行われた。

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