女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥（２７）が、極悪ユニット「大江戸隊」の渡辺桃（２４）に完敗した。
所属の「クイーンズ・クエスト（ＱＱ）」は３月いっぱいで林下詩美が退団。責任感の芽生えた上谷がユニットメンバー増員を提案したことで、ファンの間では新メンバー論争が起こっている。
ＱＱが揺れる中、２５日の甲府大会で上谷はＡＺＭ、天咲光由とＱＱトリオを結成し、大江戸隊の刀羅ナツコ＆渡辺＆テクラと対戦した。
試合開始から大江戸隊に場外乱闘を仕掛けられペースを奪われたが、リングに戻るとＱＱが反撃開始。３人が好連係を炸裂させ、トリプルドロップキックを決める場面もあった。
だが、１２分過ぎ、渡辺にピーチサンライズを狙われた上谷は、フランケンシュタイナーで切り返すも刀羅の妨害を受ける。直後、渡辺と刀羅の合体パワーボムをくらった上谷は、最後にピーチサンライズを決められ、３カウントを献上した。
試合後、渡辺に近寄った上谷が物言いたげな表情を見せると、刀羅に顔面を蹴り飛ばされる。さらにテクラに足蹴りにされ、屈辱を味わった。
ボロボロの状態でバックステージに現れた上谷は「今日は負けてしまったけど、大江戸隊と戦って、今のＱＱに足りないものがわかりました。しっかり確信してます。動き出します」と決意を示した。かつてＱＱのリーダーを務めた渡辺は２０２１年１２月に造反し、大江戸隊入りした過去がある。
一方、殺気立つ大江戸隊リーダーの刀羅は「おい、上谷沙弥！ うちの桃に何か言いたいことがあるわけ？ 勢力ダウンしたから焦ってるのかもしれねえけど、それを桃に求めてんじゃねえよ！ そういうところがお前の、いや、ＱＱの弱いところなんじゃねえの？」と吐き捨てた。
同調したテクラも「上谷は詩美がいなくなってから何も変わってない。弱い！」。さらに「ＱＱを駆逐し、上谷を終わらせる時が来た。覚悟しておけ！」と宣戦布告した。
再びＱＱと大江戸隊の抗争に火がついたようだ。
