指揮官も「軽症を祈るだけ」と心配する中、試合後に病院搬送……J1柏GK松本健太が脳震とうで試合途中に担架でピッチ離れる 相手選手との空中戦で激突して負傷

負傷交代する柏レイソルGK松本健太 撮影:中地拓也

5月25日、J1リーグ第16節が各地で行われ、その中で、心配の声が上がる場面があった。

柏レイソルがアウェイに乗り込んで戦った川崎フロンターレとの一戦。1ケタ順位を狙って白星を狙ったが、先制したのはホームチーム。前半30分に脇坂泰斗にゴールネットを揺らされる。

それでも後半14分に同点弾を決める。先発した木下康介がアウェイに駆け付けたサポーターの前でスコアを振り出しに戻したのだ。

1-1で時間が経過したまま、後半アディショナルタイムに突入。柏陣内で川崎がFKを得る。柏のゴール前に瀬古樹がボールを入れると、それに合わせたのは川崎DFジェジエウ。頭で合わせてシュートを放つ。しかし、そこに柏GK松本健太も飛び出していた。そして、空中で両者は激突。松本はその衝撃で、体を投げ出されるような形でピッチに横たわる。

松本は競り合った際に頭部、あるいは首に大きな衝撃があったようで、そのまま立ち上がることができずに担架で負傷交代。そこからの残り時間は守田達弥がゴールを守ることとなった。

■試合後に病院に搬送

試合後、井原正巳監督は記者会見で負傷の詳細について分からない部分もあるとしたうえで、「軽症を祈るだけ」と心配の声を出していた。

そして試合後、柏レイソルは公式エックスで以下のように報告している。
「試合中に負傷しました、松本健太選手につきまして、意識はありますが、脳震盪を起こしております。試合後に病院へ搬送されて診察を受けることになりました。ご心配、ご声援をいただき、おそれいります。」

試合はそのまま1-1で終了している。

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