【レスリング】石黒峻士の〝新日本離脱〟 師匠・永田裕志が惜しむ「プロレス向きだし…」

全日本選抜選手権のフリー92キロ級で優勝した石黒峻士(左)と、かつての師匠・永田裕志

板前になる寸前だった…。レスリング男子の石黒峻士(26=MIX GOLDKIDS)の意外な〝秘話〟を新日本プロレスの永田裕志(56)が明かした。

新日本のレスリングチームを率いる永田は、明治杯全日本選抜選手権が行われている東京体育館に姿を見せ、取材に応じた。3月末まで新日本所属だった石黒について「本人の選ぶ道だから仕方ないけど、1から見つけて引っ張ってきた初めての選手。プロレス向きだし、あれだけの人材だったらね。こっちに向かせようと思ったけど、ダメだったね」と移籍を惜しんだ。

そんな秘蔵っ子は日大卒業後、競技から退くつもりだったというが、いまも立派に継続している。永田は「あいつ大学卒業したら、寿司屋に就職する予定だった。そこで俺が誘ったら『もう少しやりたい』って言って(新日本)に来た」と経緯を説明した。

そんな石黒は、大会初日(23日)にフリー92キロ級で優勝。プレーオフも勝ち切り、非五輪階級の世界選手権(10月、アルバニア)の切符を獲得した。元愛弟子の活躍に「前までは自分のチームだからなんとしても勝ってほしいと思っていたが、今は楽しんで見れる。今後も陰ながら応援する」とエールを送った。

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