倹約家?マネー知識が豊富?お金の県民性も【一覧表】で紹介
ゴールデンウィークなどの連休で近隣の都道府県を旅行した方もいることでしょう。
そうしたタイミングで別の都道府県を訪れた関西在住者は、同じ関西圏でも言葉の違いに気付いた方もいるのではないでしょうか。
テレビやSNSなどでよく話題になっている関西弁。関西弁と一言でよくまとめられますが、実際は地域ごとにイントネーションや言い回しが異なります。
位置関係が比較的近い大阪と京都でも、地元の人からすると「やっぱり違うなぁ」と感じる場面があるのだとか。
本記事では、大阪弁と京都弁の違いと京都弁の特徴を紹介します。記事の後半では、お金の県民性についてもチェックしていきましょう。
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大阪弁と京都弁ってどう違うの?地元の人も感じることがある違いを3つ紹介
商人の街として栄えた大阪、日本の都が置かれていた京都。テレビ番組では、両者を対比するような特集が組まれたものも見かけます。
電車で30分程度で行き来できるほど近い場所に位置する両者ですが、それぞれに独特の言葉の使い方があるようです。
ここでは地元の人も感じることがある、大阪弁と京都弁の違いを3つ紹介します。
「~ない」の言い方
大阪弁と京都弁には「行かない」「来ない」のような「〜ない」の言い方に違いがあります。
大阪弁では「行かれへん」「こーへん」などの言い回しを使うのに対し、京都弁では「行けへん」「きーひん」などと言う傾向にあるのだとか。
なかには同じ関西圏であっても、地域が違えば「この否定の言い回しは聞いたことがない」と感じる人も。
就職や進学などで他の地域出身の人と関わる機会が増えて、ようやく「この地域ではこの言い方を使うのか」と気付く人も少なくないそうです。
語尾に「かぁ」を使うかどうか
日本各地を見渡してみると、九州を中心に使われる「〜けん」や富山弁の「〜ちゃ」など、さまざまな語尾があります。
大阪弁と京都弁を聞き比べてみると、京都弁では「〜かぁ」という語尾を使う人もいるのだとか。
たとえば共通語でいう「行くんですよね」というフレーズを、京都弁では「行くねんかぁ」と言うことがあります。
大阪弁だと「行くねん」や「行くねんやん」といった言い回しをよく使うそうです。
母音を長く発音するか
大阪弁や京都弁を含む関西弁は全体的に母音を長く発音する傾向にあると言われます。
なかでも京都弁は特に母音が長いようです。これを両者の違いとして捉える人もいます。
「手(てぇ)」や「蚊(かぁ)」といった1文字で発音できる言葉のほか「路地(ろーじ)」や「買うて(こーて)」など全体的におっとりしているように聞こえるが京都弁の特徴です。
会話の歯切れの良さ
大阪弁と京都弁を聞き比べてみると、大阪弁の方が会話がスパスパと歯切れよく聞こえる傾向にあります。
大阪弁の方が歯切れが良い理由としては、語尾が「やん」や「ねん」などの「ん」で終わることが考えられます。
スパッと切れ味の良い会話を聞くと、商人文化が花開いた大阪らしい活気を感じますね。
大阪弁を聞いた後に京都弁を耳にすると、ゆっくりしているように聞こえるそうです。
次の章では、京都弁をなんとなくでも見極めるポイントを紹介します。
京都弁の特徴とは?初心者でも何となく気付けるポイントを2つ紹介
京都弁は、宮中で用いられた「御所ことば」と商家などが中心に用いた「町方ことば」の2種類から成り立っています。
かつて都が置かれていたにも関わらず「~弁」だと田舎っぽく聞こえることから、京都弁は「京ことば」と呼ぶ場合もあるそうです。
そんな京都弁には、独特とも言える特徴がたくさんあります。ここでは、初心者でも何となく気付けるポイントを2つ紹介します。
京都弁のポイント1:「~はる」をよく使う
京都弁の特徴としてまず挙げられるのが「〜はる」をよく使うことです。
大阪弁を含む関西の各地の方言でも敬語表現として「〜はる」を使う場面はよくあるのですが、京都弁では誰かを敬う時以外にも「〜はる」が使われます。
たとえば「バスが来た」を「バスが来はった」、「○○と言った」を「○○と言はる」というように、何気ない場面でも「〜はる」を使用する傾向にあります。
ただし近年は、ビジネスシーンのようなかしこまった場面では共通語を使う人も増えており、聞き分けるのは困難なようにも見受けられます。
京都弁のポイント2:遠回しな言い方を好む
遠回しな言い方を好むのも、京都弁の特徴のひとつと言えます。
有名なものだと、早く帰って欲しい人に対して「ぶぶ漬けどうどすか?」「ええ時計してはりますな」、ピアノの練習の音が騒がしいことを伝える「お宅のお子さん、ピアノ上手にならはりましたな」などでしょうか。
ただし「ぶぶ漬けどうどすか?」は落語が元ネタになっているとの説もありますし、テレビやインターネットで知られているフレーズを使う京都の人はほとんどいません。
京都弁で遠回しな言い方が好まれるようになった理由としては、首都として政治の中心地としての役割を担っていたことが挙げられます。
直接的な表現を避け、権力者同士の正面衝突を避けたり、お互いの腹の内を探り合ったりする目的があったのだとか。
旅行や出張などで京都を訪れるときには、ぜひ遠回しな言い方を気にしすぎず楽しんでみてくださいね。
次の章からは、お金の県民性について詳しくみていきましょう。
都道府県別お金事情:自分は「倹約家」?「マネー知識豊富」?
2023年11月2日~11月10日の9日間にかけて、ソニー生命「生活意識調査2023」が実施されました。回答したのは各都道府県100人ずつ、合計で4700人です。
今回はそのなかから、お金に関する質問と回答をピックアップして紹介します。
「自分は倹約家だと思う」1位は徳島県!
物価高が厳しくなるなかで「無駄遣いしない」「キャンペーンやタイムセールを活用する」といった倹約を日常生活で心掛けている方も多いでしょう。
「自分は倹約家だと思う」の回答割合が多い都道府県トップ10は、以下のようになりました。
- 1位:徳島県(67%)
- 2位:茨城県(61%)
- 3位:埼玉県、滋賀県(59%)
- 5位:三重県、大阪府(58%)
- 7位:岐阜県、兵庫県、香川県(57%)
- 10位:神奈川県、山口県(55%)
トップ10にランクインした都道府県のうち3つ、関西が占める結果となりました。
日本三大商人に数えられる近江商人や大阪商人の拠点でもあった関西。現代でも「倹約家」が多いのかもしれません。
「自分はマネー関連の知識が豊富だ」1位は大阪府!
同調査の別質問である「自分はマネー関連の知識が豊富だ」1位には、大阪府がランクイン。
1位:大阪府(24%)
2位:埼玉県(23%)
3位:神奈川県(22%)
4位:山梨県、奈良県(21%)
6位:北海道(20%)
7位:宮城県、京都府(19%)
9位:東京都、福岡県(18%)
トップ10をみると、全国各地の都道府県がバランスよくランクインしていることがわかります。
老後の資産形成が不可欠とされる現代において、知識や最新の情報へのアンテナは高く保っておきたいもの。どこに住んでいても、自分のことを「マネー知識が豊富!」といえるように過ごしていきたいものですね。
京都弁の特徴には、長い歴史に裏付けられたものも含まれていた
おっとりと柔らかい印象を与えるのが特徴の京都弁。大阪弁と比べると話し方がゆっくりしており、会話の内容によっては語尾が変わることもあります。
遠回しな表現を好むのは、長い歴史の中で何度も権力者の交代を経験し、本音と建前を使い分ける習慣がほかの地域より深く根付いたからとも考えられるでしょう。
同じ関西圏でも、大阪弁と京都弁では会話のテンポや使用するフレーズが異なります。そして、そうした生活の小さな違いが県民性にあらわれるのかもしれませんね。
旅行や出張などで関西を訪れたときは、地域ごとの話し方の違いに注目してみてください。
参考資料
- ソニー生命「ニュースリリース(2023年度)47都道府県別 生活意識調査2023」