富山県南砺市上平地域の世界文化遺産、菅沼合掌造り集落で25日、ライトアップイベント「四季の五箇山 春の宵」が行われ、水田に家屋が映る「逆さ合掌」が浮かび上がった。
地元有志でつくる実行委員会が企画し、菅沼世界遺産保存組合が協力。集落内の9棟の合掌造り家屋を27基のライトで照らした。
光を浴びた家屋が水田に幻想的に映り込み、訪れた観光客らがカメラやスマートフォンで撮影していた。
越中五箇山民謡保存会が5年ぶりに民謡を披露。能登半島地震を受け、能登に縁のある演目「麦屋節」「お小夜節」を届けた。同保存会の山崎友紀恵さん(50)は「復興への願いを込めて選んだ。五箇山との縁を思いながら披露したい」と話した。
ライトアップは6月1日も行う。点灯時間は日没から午後8時半まで。