土屋太鳳、銀髪&眼帯で新境地 ラウール主演『赤羽骨子のボディガード』尽宮正親役に決定

イメージ一変! 『赤羽骨子のボディガード』尽宮正親を演じる土屋太鳳 - (C)丹月正光 / 講談社 (C)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

土屋太鳳が、Snow Man ラウールの主演映画『赤羽骨子のボディガード』(8月2日全国公開)に出演することが発表された。黒のレザーコートに銀髪、眼帯というビジュアルで、娘として生まれながら男として育てられたキャラクター・尽宮正親(じんぐう・まさちか)役に挑んだ土屋は「気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツを伺ったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました。ですのでその頃は、普段の生活でも男らしかったと思います」と役づくりを振り返っている。

本作は「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の丹月正光による人気漫画を、『変な家』の石川淳一監督が実写化。とある事情から100億円の懸賞金をかけられた幼なじみ・赤羽骨子(出口夏希)を守るため、彼女にバレることなくボディガード生活を送る不良高校生・威吹荒邦(ラウール)の奮闘を描く。

土屋が演じるのは、骨子と実の姉妹である尽宮正親。国家安全保障庁長官・尽宮正人(遠藤憲一)の娘として生まれながら男として育てられ、MI6に所属するエリートとなるものの、父の愛情を受けられなかったが故に骨子を殺したいほど憎むという役どころ。骨子の命を狙い、彼女を守る荒邦(ラウール)と対峙することになるが、ピュアで真っすぐな荒邦の一面に触れ、徐々に人間らしく変化していく。

は「原作と台本を読ませていただいて、これは責任重大だぞ!と思いましたね。男の子として育てられたけれど、お父さんには『娘』として認めてもらいたいと願っていて、しかも荒邦と骨子の距離を縮めるキーマンでもあって、その上で、正親は荒邦を圧倒しないといけないじゃないですか。難しい役だなと思いました」とプレッシャーを告白。

正親は、完璧に見えてどこか不器用で、感情をむき出しにしていく姿がどこか憎めないキャラクターとして描かれており、土屋も「まずは、登場シーンですよね。ここでちゃんと正親として荒邦を圧倒しなきゃいけない。それが出来ないと、そのあとの可愛らしい部分や憎
めない部分が表現出来ないので、とにかく正親がどんな気持ちで育ってきたか全力で考え続けて、そのエネルギーを込めました」とこだわりを告白。「声は低くしすぎると枯れてしまうので、低い中で声色やニュアンスを変えたり息を入れたりと工夫しましたが、とっても難しかったです。衣装とメイクとウィッグにたくさんパワーを貰って、やっと乗り切れた気がします」と役づくりを語っている。

荒邦役のラウールと尽宮正親役の土屋太鳳(C)丹月正光 / 講談社 (C)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

アクションも得意とするだけに、ラウールとの共演も刺激になったようで「ラウールさんは頭脳と身体能力の両方をフルに使って、現場でどんどん進化していかれる方だなと感じました。正親とのアクションでは受け身を担当なさってますけど、アクションって、実は受け身が上手くないとアクションにならないんです。しかも受け身って危険なんですよね。体格差もすごくあるのに一生懸命向き合ってくださって、本当に素晴らしかったなと思います」と絶賛している。

加藤達也プロデューサーは、土屋の起用について「類稀な美しさ、華やかさ、強さとしなやかさをお持ちで、コミカルさを兼ね備える人と考え抜いた時に、最後は理屈ではなく、閃きと、直感で絶対に土屋太鳳さんにお願いしたいと思い、今回オファーさせていただきました」と説明。「ご本人や、監督、スタッフとも何度も、衣装、ウィッグ、メイクのテストを重ね、妥協せず完成された渾身の正親のビジュアル。加えて、今回は激しいアクションも多くあり、撮影のギリギリまで練習を重ね、ほぼ全てのアクションをご本人でこなされております。カメラに映し出された土屋さん演じる正親を見た時に、当初の想像をはるかに超えたキャラクターに昇華していただいていて、圧倒され震えてしまうほどでした」と土屋の献身を明かしている。(編集部・入倉功一)

© 株式会社シネマトゥデイ