英語を身につけるには「ひとりごと」がいい!? VIP担当の同時通訳者おすすめの勉強法

英語が身につくテクニックとは

ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとインスタグラマーのウラリエが、金曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-金午後1時~)。テイラー・スウィフト、ビル・ゲイツ、デビッド・ベッカム、ダライ・ラマなど、さまざまなVIPを担当してきた同時通訳者・田中慶子さんをゲストに迎え、おすすめの英語勉強法を聞いた。

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子どものころは勉強が嫌いで、英語も勉強していなかったという田中さん。リスナーから届いた「おすすめの勉強法について教えてほしい」というリクエストには、「海外に1人で行くようになり、“サバイバルイングリッシュ”で必要に迫られて学んだんです」と自身の経験談を明かした。

田中さんによると、「日本で暮らしていると英語を勉強するうえでは切羽詰まった状況にならないため、なかなか勉強が続かない環境にいる、と認識すること」が大事だという。そして、「1日3時間勉強する」といった高い目標を掲げてしまうと挫折することが多いので、「1日10分でもいいので、続けるほうが絶対に力になる」と力説した。

幼少期から英語に触れていたため、英語に対する抵抗がなかったというサマンサ。「10代でアメリカに留学したときは、英語しかない環境だった。田中さんがおっしゃった『サバイバルイングリッシュ』という言葉には、自分の気持ちもリンクする」とコメントしていた。

「どうしても英単語を忘れていってしまう」というサマンサが日常生活で実践しているのは、英語でひとり言を言うこと。「6時だからもう行かなきゃ」など、心の中で思ったことを、あえて英語のひとり言にしてつぶやいているという。

まずは英語を使う場を作るという意味で、田中さんもおすすめする方法のようで、「エア会話」と呼んでいるのだそう。「英会話じゃなくて、エア会話! 田中さん、上手」というサマンサのリアクションに、ウラリエも笑顔とともに共感を示していた。

続いて問いかけられた「同時通訳者に向いている人はどんな人なのか」という質問には、「野次馬根性を持っていて、なんでも知りたいという人はすごく向いている」と回答。「好奇心は学ぶ意欲につながる」というのが理由だそうで、さまざまな人と仕事をするという点においては「人が好き」であることも大切な要素だという。

普段はなかなか聞く機会のない、同時通訳の仕事にまつわる話。パーソナリティーの2人は興味深げに聞いていた。

(取材・文=バンク北川 / 放送作家)

※ラジオ関西『Clip金曜日』2024年5月17日放送回より

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