〈動画あり〉「上越市長杯パラグライダー尾神カップ」吉川区・尾神岳エリアで 強風の中〝空中戦〟競う 色とりどりの機体離陸

大空へ離陸する各選手。上昇気流が強く、駆け出さなくとも舞い上がった

「上越市長杯パラグライダー2024 尾神カップ」が25、26の両日、スカイスポーツの盛んな吉川区・尾神岳エリアで行われている。強い風や上昇気流の中、色とりどりの機体が頸城平野や山間地の上空を舞った。尾神岳スカイスポーツ大会実行委員会(北井文雄実行委員長)主催。

日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)公認のパラグライディングジャパンリーグ大会で、世界選手権やワールドカップに出場する国内トップ選手も参戦。北は秋田県から南は山口県まで22都府県から79人(本県は1人)が出場した。

JHFの村上修一・大会競技委員長(56)によると、今大会は上空から決められた時間にスタートし、空中の10地点のポイント(尾神岳山頂、柿崎川ダム、キューピットバレイ上空など)を巡ってゴールまでの速さ、距離などを競う。選手たちはGPSで位置をつかみ、機体を操る。空中の移動距離は28・5キロ、平均時速25キロで、速い選手は1時間ほどでゴール。2日間の飛行の合計ポイントで順位が決まる。

尾神岳(標高757メートル)の同エリアはハンググライダーから始まり、1986(昭和61)年からパラグライダーの競技場となり、スカイスポーツの拠点となっている。村上競技委員長は「上までの道路が整備され、テイクオフ(離陸)やランディング(着陸)の場所が広い。眺望が素晴らしく、上昇気流も強い」と利点を話す。県内で競技大会が開かれるのは同地を含めて2カ所という。

小千谷市から来場した男性(56)は「これからやってみたいと思い、見に来た。風が強いので、皆さん苦労されている」と印象を語った。2日目の競技時間は午前10時から午後4時まで。離陸地点の間近で観戦可能。午後6時からスカイトピア遊ランドで表彰式と閉会式が行われる。

頸城平野や日本海を眼下に次々と飛び立つ

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