小泉今日子&小林聡美の共演で藤野千夜の「団地のふたり」をドラマ化。幼なじみの50代女性の友情物語

小泉今日子小林聡美が、NHK BSプレミアム 4K・NHK BSで9月1日にスタートするプレミアムドラマ「団地のふたり」(日曜午後10:00)に出演。藤野千夜氏の同名小説を基に、2人の50代女性による温かくユーモラスな友情物語を紡いでいく。

団地で生まれた“ノエチ”こと太田野枝(小泉)と桜井奈津子(小林)は幼なじみ。結婚したり、羽振りよく仕事をしたり、若い頃はいろいろあったが、2人は訳あって昭和な団地に戻ってきた。小さな恥も誇りも、本気だった初恋の行方もお互いよく知っているから、今さら何かを取り繕う必要もない。

一緒にご飯を食べてばかなことを言い合いながら、日々へこんだ心をプープー膨らませている。古くなった団地では、50代でも十分若手。子どもの頃から知っているおじちゃんやおばちゃんの家の網戸を張り替えてあげたり、昭和な品をネットで売ってあげたり、時代遅れの“ガラクタ”でも、どこかにいる誰かにとっては“宝物”だ。運よく高値で売れたら、その日のご飯はちょっとだけぜいたくにする。

一方、新たに引っ越してくる住人たちもそれぞれに訳ありで、助け合いながら、変わらないようで変わっていくコミュニティーがそこにある。まったり、さらり、時々ほろりとする、今日もなんとか生きていく2人の姿を描く。

久しぶりの連続ドラマへの参加に「不安と興奮が入り混じった心持ち」だと話す小泉は、「小林聡美さんとはドラマ、映画、舞台と共演を重ねてきましたが、心から信頼できる俳優の1人。団地で育った幼なじみの50代というお題に、私たちがどう答えるのかを楽しみにご覧いただければと思います。団地で暮らす人々を通して、今の時代や社会が垣間見えるドラマになると思います」とコメントしている。

小林は「ノエチとなっちゃんは互いに人生最古の友人同士。着古してなじみまくったジャージのような、いつの間にか布団にセットされている湯たんぽのような、とにかく『ホッ』として、しみじみとありがたい存在です。それなりに紆余(うよ)曲折があって今はそれぞれの実家の団地に住む、かなり大人な2人ですが、地域では若手だからか、いつまでも“ノエチ”と“なっちゃん”のまま。そんな2人の暮らしを楽しんでいただけたらうれしいです」と思いを伝える。

原作の藤野氏は「『団地のふたり』のなっちゃんとノエチは、幼なじみで、よく一緒にテレビを見ています。きっと自分たちのドラマも、毎週楽しみにするでしょう。50代にして、だいたいふざけている2人ですから、『あ! なっちゃんの部屋、おしゃれになっている! ここも早く片付けなきゃ』とか、『ぬか漬け、私も始めようかな』とか、ドラマの細部にこだわりつつ、ワクワク視聴するはずです」と見どころに触れつつ、期待感をにじませている。

さらに、「生まれ育った団地に出戻って、平和に暮らす2人の話です。出来事の少ない原作を丁寧に生かしていただき、とてもうれしく思っています。さらに2人にぴったりな、新たな物語が生まれることを、視聴者の1人としても(今から)テレビの前で心待ちにしております。皆さまも、ぜひお楽しみください!」とメッセージを寄せている。

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