男子八種競技で会津学鳳・高橋が県高校新記録V 県高体陸上

【男子八種競技】県高校記録、大会記録を更新し優勝した高橋駿士(会津学鳳3年)=とうほう・みんなのスタジアム

 第70回県高校体育大会は25日、各地で各競技が行われた。陸上は男子八種競技で高橋駿士(はやと)(会津学鳳3年)が県高校記録と大会記録を塗り替える5643点で優勝した。女子100メートルは陣野莉心(りこ)(日大東北3年)が11秒79、女子やり投げは野地菜那(福島明成3年)が45メートル35でそれぞれ制した。レスリングは学校対抗戦で喜多方桐桜が2年連続4度目の優勝を飾った。

 ◇男子 ▽八種競技〈1〉高橋駿士(会津学鳳)5643点=大会新、県高新〈2〉深谷結人(ザベリオ)〈3〉佐久間凜凰(日大東北)〈4〉根本凌空(日大東北)〈5〉日比野匠(日大東北)

 成長一途、苦手も克服

 地区予選で県高校記録を樹立してからわずか1カ月で、またも記録を塗り替えた。男子八種競技で高橋駿士(会津学鳳3年)が、前回を136点上回る5643点で優勝。凄まじい勢いで成長を続ける実力者は、2日間にわたる競技を終えて「気持ちを強く持って戦えた」と大会を振り返った。

 得意とするハードルを中心に、各種目を専門とする「本職」たちに劣らない記録を出し、7種目を終えた時点でトップに立った。走り幅跳びとこれまで苦手としていた400メートルでは自己ベストを更新し、高橋は「もう(400メートルは)得意といって良いんじゃないかな」と満足げだった。悔しさが残るのは最終種目の1500メートル。楽しんで走ろうという意識が先走り、「追い込んだ走りが出来なかった」という高橋はスタートから出遅れ、巻き返すことはできなかった。

 今年の冬は「加速力の向上」を意識した。ミニハードルや重りを引いてダッシュするスレッド走など、短距離に特化した練習に地道に取り組んだ。その効果があり、地区予選に続いて、県大会でも走りやスピードの変化に確かな手応えを感じた。「インターハイ出場が大前提」。さらなる高みを見据え、これからも挑戦は続く。(江藤すず)

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