「島に残る『本物』をもっと知らせたい」 宮古島の観光映像、国際映像祭で準グランプリ 「宮古上布」の制作を紹介【動画あり】

 沖縄県の宮古島観光協会(吉井良介会長)が制作して2月に公開した映像「a letter from ~島を継ぐ~」が、3月に北海道で開かれた第6回日本国際観光映像祭で準グランプリと地方観光カテゴリーの最優秀賞をダブル受賞した。吉井会長とプロジェクトマネジャーの大泊千尋さんが23日、宮古島市内の同協会で受賞を報告した。

 映像祭は地域の魅力を伝える優れた観光映像を表彰して世界へ届ける目的で2019年に始まった。

 受賞作は宮古島の伝統文化や人々の暮らし、自然を紹介して地域資源の保存と継承を図る「持続可能な観光PR映像」として制作した4本のうちの1本。2分30秒間に、国指定重要無形文化財「宮古上布」の制作の様子を歌に乗せて紹介している。

 吉井会長は「地域資源の保全と継承は観光にも重要な課題だと感じている。受賞を機に島内外へ発信し、この島に『本物』が残っていることをもっと知らせていきたい」と話した。

 グランプリは北海道の「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」が受賞。県内からは他に「Breath of OKINAWA」(国頭村)が創造賞、「琉球文化の原風景が残る 沖縄県国頭村」がプロジェクト部門と地方観光カテゴリーの優秀賞に輝いた。

(宮古支局・當山学)

「a letter from ~島を継ぐ~」の一場面(宮古島観光協会提供)
受賞を報告する吉井良介会長(左)とプロジェクトマネジャーの大泊千尋さん=23日、宮古島市観光協会

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