二宮和也からムロツヨシ『だれかtoなかい』MC交代でコア視聴率4%台→1%台に大急落 番組終了の危機再び

二宮和也(嵐)、ムロツヨシ、中居正広(C)ピンズバNEWS

フジテレビの日曜ゴールデンのバラエティ番組『だれかtoなかい』が危機に直面しているようだ――。

番組は、ダウンタウン・松本人志(60)と中居正広(51)の冠番組『まつもtoなかい』として2023年4月にスタートしたものの、今年1月8日に松本が『週刊文春』(文藝春秋)との裁判に専念するため芸能活動を休止。

これを受けて2月4日からは『だれかtoなかい』にリニューアルを敢行し、松本に代わって嵐・二宮和也(40)がMCに就任。その二宮も3月31日の放送回をもって番組を卒業。4月14日からは俳優のムロツヨシ(48)が中居とともにMCを担当している。5月26日の放送では、俳優の鈴木保奈美(57)と戸田恵子(66)がゲスト出演する。

制作会社関係者は話す。

「テレビ各局が重視している13~49歳のコア視聴率を含めて、ここにきて『だれかtoなかい』の数字が急落しているんです。5月19日の世帯視聴率は3.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は2.1%、コア視聴率は1.8%と、深刻な状態になっているんです。

松本さんが活動休止を発表した当時も“存続の危機”と言われましたが、番組は再び窮地に直面していると言えそうです」

松本が活動を休止し、二宮がMCに就任すると発表があった時、窮地の流れが一転、番組の注目度は急上昇。二宮の初MC回となった2月4日の『だれかtoなかい』のコア視聴率は6.5%という超高視聴率を記録。これは1週間の全局全番組の中でもトップ3に入る数字だった。

「松本さんがいなくなった番組がどうなるのかという話題性、SMAP×嵐という国民的グループのメンバー同士の共演、そしてシンプルに二宮さんの人気が凄まじいこともあり、以降も視聴率は高かったんです。ところが3月末をもって二宮さんが卒業。7月クールの主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の続編撮影のためだと言われていますよね。

二宮さんの最後の出演となった3月31日のコアも4.3%と高かった。それがムロさんにバトンタッチしてから数字がどんどん落ちていってしまっているんです」(前同)

■コア視聴率1.8%は“即打ち切りレベル”の危険水域

『だれかtoなかい』の視聴率はゲストによっても左右される。そして、そもそもが『まつもtoなかい』は松本と中居が「会わせたい」と思う著名人2名をマッチングさせ、トークを繰り広げるというコンセプトで、特番時代にはザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト(61)と菅田将暉(31)、長渕剛(67)と千鳥の大悟(44)といった異色の共演が話題を呼んだ。

「二宮さんの最後のMC回の3月31日のゲストは鈴木亮平さん(41)と賀来賢人さん(34)。鈴木さんはNetflixオリジナル映画『シティーハンター』の配信を控えていた時期で、賀来さんもNetflixオリジナルドラマ『忍びの家 House of Ninjas』が世界的ヒットとなり、話題性抜群でした」(前出の制作会社関係者)

コア視聴率1.8%と急落した5月19日のゲストは俳優の市村正親(75)と講談師の神田伯山(40)だった。

「比較するとたしかに3月31日のゲストのほうがインパクトがありますし、若者にも訴求できますよね。ただ、それにしたって二宮さん時代からあまりにも数字が急落しているんです。日曜ゴールデンでコア1.8%というのは即打ち切りレベルの数字ですからね……。

現MCのムロさんも人気俳優ですが、二宮さんに比べるとスター性やキラキラ感はない。ムロさん自身がイジられキャラでもありますからね。そのあたりが視聴者にハマっていないのかもしれません」(前同)

X(旧ツイッター)には、

《え。だれかtoなかい、ニノの次はムロなの!?》
《だれかtoなかい、ムロさん声張りすぎwwめっちゃ役者って感じだわ。司会者とてはぺーぺーだが、新鮮だな〜》
《『だれかtoなかい』ニノからムロさんに変わって数字落ちてきてるのはしょうがない…だってニノと中居さんの相性が抜群すぎたもんな》

といった意見も寄せられている。

■二宮和也は凄かった

前出の制作会社関係者が続ける。

「MCが変わること自体には新鮮味もあり、視聴者を飽きさせない利点もある。ムロさんも人気俳優ですし、二宮さんから代わっても数字を維持するだろうと思われたんです。ところが、想像を超えるスピードで数字は落ちていって、今や番組の視聴率は危険水域。あらためて中居さんと二宮さんのコンビが良かったということが証明されたんです」

そもそも『まつもtoなかい』は松本と中居の関係性ありきでスタートしたこともあり、松本さんが活動を休止した際、フジテレビとしては次の改編のタイミングで打ち切りたいという意向があると報じるメディアもあった。

「二宮さんのMC卒業のタイミングで終わらせるという話も浮上していたと聞こえてきています。数字が数字ですから、ムロさんのMC起用がこのままずっと続くことはないでしょう。

もちろんムロさんだけが悪いわけではないですが、フジテレビサイドはムロさんに代わる次の“だれか”に期待しているというのが実情でしょうし、さらに言えば、『ブラックペアン』の続編終了後に二宮さんにカムバックしてほしいというのが本音でしょう。

やはり、二宮さんの人気、視聴者を惹きつける力は凄い。常にナチュラルで本音で話していて、発言にウソがない。次に何を言うかも分からないし、その期待感が番組を“見たい”と思わせるのではないでしょうか。普通は受けない、突然の“松本さんの後釜”オファーを受けたのもビックリでしたし、二宮さんは旧ジャニーズを辞め、さらにタレントとして進化している感じですよね。

現在MCのムロさんとすれば、二宮さんの後ということで比較されるのはキツいところ。ムロさんどうこうではなく、純粋に二宮さんが凄いんですよ。

そんななか、フジテレビは今、中居さんと一緒にやる新たな“だれか”を探し、すでに交渉に入っているのかもしれません。番組の視聴率も、その新MCに左右されることになるはずです。しかし、数字が改善しないようなら、打ち切りも現実味を帯びてくる。

そもそも毎週のように豪華ゲストを2組そろえるのも難しいですし、松本さんが活動休止に入って以降、“松本と中居が『会わせたい』と思う著名人2名をマッチングさせる”という最初の番組のコンセプトも崩壊してしまった。

新MCに代わって数字が改善したら継続となるんでしょうが、そうじゃなければ松本さんの復帰を待つことなく番組は終焉を迎えることになるだろう、と関係者の間ではもっぱらですね」(前同)

やはり二宮は真のスターだったようだ。果たして、主演ドラマ『ブラックペアン』終了後の二宮の“復帰”はあるのか――松本の活動休止後に形を変えた『だれかtoなかい』は今、大ピンチを迎えている。

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