【日本ダービー】“不動の軸”皐月賞組は「7着以内」に逆転の目 ローテーションに見られる特徴は

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中心は皐月賞組、逆転候補は前走7着まで

2024年5月26日に東京競馬場で開催される東京優駿(以下、ダービー)。レコード決着となった皐月賞からは勝ち馬ジャスティンミラノ、クビ差2着のコスモキュランダ、1番人気の支持を得た牝馬レガレイラなど大挙12頭(除外馬含む)がエントリーしている。ほか青葉賞1着シュガークンをはじめとしたトライアル組や重賞勝利実績を引っさげた実力馬が参戦。現3歳世代7000頭超の頂点を決める“競馬の祭典”を制するのはどの馬か。

ここでは、ローテーションに見られる特徴を探っていく。データは過去10年分を使用する。

まずはクラシック第一冠の皐月賞組【8-9-6-70】を見ていく。10年で8勝、2着9回と圧倒的で、名実ともに王道だ。期間外まで見ても2008年以降、16年連続で連対馬が出ており、皐月賞組の選別こそがダービーにおける至上命題といえるだろう。

世代最高峰の一戦だけあって、皐月賞での着順がそのまま結果に直結しやすい傾向にある。1着【2-4-1-3】複勝率70.0%、2着【2-2-1-5】同50.0%。“取りこぼし”は目に付くが、複勝圏内で見れば堅実で、押さえは必須だ。今年はレコードでの決着、3着馬が次走NHKマイルC制覇といった加点要素もあり、ジャスティンミラノ、コスモキュランダが引き続き有力候補であるのは間違いない。

3着以下に目を向けると、3~7着【4-3-3-29】複勝率25.6%、8着以下【0-0-1-33】同2.9%と明暗くっきり。前者のなかでも14年ワンアンドオンリー、17年レイデオロなどが栄光を掴んでいる。今年の該当馬は4着アーバンシック、5着シンエンペラー、6着レガレイラ、7着エコロヴァルツ。なかでも「前走3~7着×前走1番人気」は【2-1-1-2】とよく馬券に絡んでいることから、レガレイラが巻き返す可能性は十分ある。

トライアル組についても触れていく。本番と同コースでの開催となる青葉賞は【0-0-3-19】、プリンシパルSは【0-0-1-8】でいずれも連対なし。しかし、プリンシパルSは9頭中8頭が当日二桁人気馬だった。ダノンエアズロックは2歳時に東京コースでレガレイラに勝利、弥生賞では2番人気の支持を受けた素質馬で、これまでのプリンシパルS組とはやや毛色が異なる点には注意したい。

最後に、3戦3勝のシックスペンスについて。スプリングS組は【0-0-0-1】とほぼサンプルなし。そもそも大一番であるダービーは“一度使われて”からの臨戦が大半だ。スプリングSが該当する中9週以上の臨戦は【0-0-0-4】と少なく、やはりデータからは結論が出せない。だが、該当4頭のうちダノンプレミアム(18年1番人気6着)、ワーケア(20年3番人気8着)の2頭が本番で人気を背負うも掲示板外に敗れた。シックスペンスは久々の実戦でいきなり力を出し切れるかがポイントだろう。



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