手首負傷から回復途中のベンガルズQBバロウ、OTAでは“投球回数”制限なし

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Nick Wass】

“ジョーイ・フランチャイズ”の手首は先発クオーターバックに相当する投球数に耐えられるまで回復しているようだ。

右手首の靱帯断裂から回復途中にあるシンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウが制限なしで自主参加のOTA(チーム合同練習)で汗を流している。

ベンガルズ公式サイトに寄稿するジェフ・ホブソンによると、攻撃コーディネーター(OC)ダン・ピッチャーは今週初め、「医療スタッフの判断に基づきながら、本人が望む状態に合わせて全体のプランを立てた。投球回数をカウントする者を付き添わせているわけではない。ただ、プランの組み立て方には十分注意した」と明かしたという。

バロウの——ひいてはベンガルズの——2023年シーズンはケガに泣かされた。ふくらはぎの負傷を抱えた状態でシーズン開幕を迎えたバロウは欠場こそ免れたものの、フィールドでのプレーは明らかに制限されていた。その後、シーズン第11週のボルティモア・レイブンズ戦で、バロウは右手首の靱帯断裂に見舞われている。

ふくらはぎの負傷を押してプレーするバロウの姿は多くの人々から批判を受け、オールスターQBであるバロウが無理をして危険を冒さないように注意する必要性を浮き彫りにした。バロウが再びプロボウル級のパフォーマンスを発揮するためには、今一度、その点を注意する必要があるだろう。

とはいえ、ここまでは順調だ。

バロウは今月初めにフィールドでの練習を再開し、投球や全体的なパフォーマンスに「自信を持てた」と語った。

その楽観的見方はピッチャーOCも共有しており、こうコメントしている。

「実にうれしい。彼の投げるパスは飛距離もパワーも十分だ」

2020年NFLドラフト全体1位で指名したバロウが不在の中で6勝8敗と苦戦してきたベンガルズにとって、バロウの回復が順調であることは素晴らしいニュースだ。しかし、今はまだ5月。9月にシーズンが開幕すれば、ベンガルズにとっての最優先事項はバロウの健康維持であることは明らかだ。そのため、こうした春の段階での楽観的見方を過信せず、ベンガルズはピッチャーOCが言及した慎重なアプローチを堅持することが重要と言えよう。

【KO】

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