50代女性に似合う“大人カジュアル”コーデ3選…“若づくり感”が出ない「レース」と「フリルトップス」着こなし術

写真:黒川ひろみ

甘めのデザインが多い「レース・フリルトップス」も、着こなし次第でカジュアルコーデに取り入れることができます。『毎日たのしい 大人のカジュアルコーデ見本帖』(エムディエヌコーポレーション)の著者で、Instagramのフォロワー数7.2万人を誇る須藤理可氏(canaria)が、大人にちょうどいいバランスのスタイリングを紹介します。

「露出度控えめ」が“甘すぎない”大人の繊細フリル

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

40代後半の頃、これまで着てきた服が急に浮いて見えたり、「なんか似合ってないかも?」と違和感を覚えたりすることがありました。

そこで思い切って「可愛らしい」アイテムを手放すことにしたのです。

そのときにレースやフリルのブラウスもけっこう手放したのですが、それでも残したものがいくつかあって、その線引きは「露出度」でした。

一口にレースやフリルトップスと言っても、ノースリーブと腕が隠れるもの、首元が詰まっているものと襟ぐりの開きが大きいものとでは、ぜんぜん印象が違います。

20代、30代の頃は腕が出るものや首回りが大きくカッティングされた、いわゆる露出度高めのレーストップスやフリルトップスのほうが可愛いと思っていたし、自分にも似合っていると思っていました。

でも、同じものを今着ると浮いてしまうし、気恥ずかしさも感じてしまう……。今は露出が控えめなものがしっくりきます。というより、今の年齢だからこそ露出をおさえた落ち着いたレースやフリルのトップスと、うまく調和できるようになったのかもしれません。レース・フリルと言うだけで、「可愛いすぎる」と思いがちですが、選ぶデザインが少し違うと、若いころとは違った魅力で着られると思います。

袖の自然なドレープが大人にちょうどいい甘さをプラス

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

今日はちょっと暑いから風通しのいいトップスにしよう。そんなときに活躍してくれるのがこのレーストップス。ドルマンスリーブになった袖口から風が入ってくるので、見た目以上に涼しく着心地も抜群です。

レーストップスは露出が高いと若づくり感が出てしまうし、レースが目立ちすぎても幼い感じになってしまいます。その点、このトップスは袖まわりと肩のところにだけレースをあしらい、身頃部分はシンプルなつくり。「甘いけれど、甘すぎない」。その絶妙なバランスが大人にも取り入れやすいポイントです。

そして、綿ならではのやわらかさとふんわり感も魅力。もし、体のラインに沿うようなシルエットだったり、光沢があったりするとドレッシーになってしまい私好みではなかったと思います。レースに加え上半身を包んでくれるようなやわらかいシルエットなので、デニムを合わせても十分な甘さが残ります。

繊細なディテールがあるからアクセがなくても充分華やか

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

シップスで購入したこのレースブラウスも、私が大好きな1着。

袖口や腕に甘いディテールをあしらったフェミニンなデザインですが、露出が控えめなので甘くなりすぎず、大人っぽく着こなすことができます。

これがもし身頃までレースがあったり、もっとフリルが大きかったりしたら敬遠していたかもしれません。また、これくらいの甘いディテールで襟元が大きく開いていたり、半袖やノースリーブだったりしたら、きっと幼い印象に……。

これは、ディテールの量も露出のバランスも大人にちょうどいい1着です。

こういったフェミニンなブラウスはデニムと合わせるのが私の定番。カジュアル度が高くなおかつシンプルなデニムならば、甘さをおさえつつも繊細なディテールを引き立ててくれます。それから、レースや袖のデザインを生かすため、あえてアクセをしないのもこのコーデのポイントです。

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ

須藤 理可(canaria)
ファッションインスタグラマー

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