「人を元気にする笑い」大切 芸人・オシエルズが長崎で漫才授業

児童2人と即興コントを披露したオシエルズ=長崎市立高尾小

 笑いを通して友達づくりを学んでもらおうと、長崎市高尾町の市立高尾小学校(原口徹弥校長、405人)で23日、お笑いコンビ「オシエルズ」を講師に招いた漫才授業があった。児童らはコントなどに挑戦しながら「人を元気にする笑い」について考えた。
 オシエルズは矢島ノブ雄さん(37)と野村真之介さん(35)のコンビ。2人は大学の講師を務めながら「日本一学校を回るお笑い芸人」として、笑いとコミュニケーションなどをテーマに毎年全国100校以上を訪れている。本県の学校訪問は初めてという。
 4~6年の部には児童や保護者約200人が参加した。2人は軽快な漫才で盛り上げ、授業を開始。児童から募った「好きなアニメや漫画のセリフ」を用いて、児童2人と即興コントを披露すると、会場から笑いと拍手が湧き上がった。
 2人は学生の頃、容姿などをからかわれて嫌な思いをした経験を話し、「人を傷つける笑い」ではなく「人を元気にする笑い」をしてほしいと伝えた。発表を聞く側としては「相手が緊張しないよう、発表者と同じ気持ちになり応援してほしい」と呼びかけた。
 ステージ上でコントを披露した6年の三谷佳蓮さん(11)は「緊張したけど、皆が笑ってくれたのがうれしかった。学校でも楽しいことで笑って過ごしたい」と話した。

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