気象庁の2024年5月29日午後3時時点の実況によると、台風1号(イーウィニャ)は南大東島の東100キロにあり、強い勢力を保ったまま北東に進んでいる。今後、伊豆諸島に近づく恐れもある。気象庁の進路予想や日本への接近時期に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。⇒【最新情報】台風1号の最新情報はこちら
気象庁の進路予想
気象庁の進路予想
台風1号は29日午後3時には南大東島の東約100キロにあり、1時間におよそ35キロの速さで北北東へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカルで中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速は45メートル。中心から南東側280キロ、北西側165キロ以内は風速15メートル以上の強い風が、半径35キロ以内は風速25メートル以上の暴風が吹いている。
今後、次第に勢力を弱めながら北東に進み、30日午後3時には日本の南ヘ向かう。同時の中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速は35メートルの見込み。予報円の中心から半径105キロ以内では風速25メートル以上の暴風域。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風1号は気象庁と同様に今後、日本の南を北東寄りに進むとみているようだ。
中心付近の風の強さ
5月29日午後3時:38メートル 5月30日午前3時:30メートル 5月30日午後3時:25メートル 5月31日午後3時:20メートル 6月1日午後3時:17メートル
ヨーロッパ中期予報センターの見方
リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。
「イーウィニャ」の名前の由来
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「イーウィニャ」の命名国はミクロネシアで、チューク語で「嵐の神」を意味する。