姫路の4社共同 新ご当地ビール 山田錦使い開発 訪日客らのお土産に

「チルダビール」を共同開発した姫路クラフトビール協会のメンバー=姫路市北条口5

 兵庫県姫路市内のクラフトビールメーカー4社が、酒米の山田錦を原料に使った新商品「チルダビール」を共同で開発した。姫路城を訪れる外国人観光客らに、ご当地ビールとして親しんでもらうことを目指す。

 姫路の新たなお土産ビールを生み出そうと、姫路クラフトビール協会が企画した。同協会は、イーグレブルワリー(同市苫編)▽水産練り物製造のハトヤ(同市北条口5)が運営する醸造所・姫路鳩屋麦酒▽フリー・スピリッツ・ブリューイング(同市久保町)▽コガネブリュワリー(同市西二階町)-の4社で構成する。

 兵庫県内で生産が盛んな酒米・山田錦に目を付け、まろやかな味わいに仕上げた。4社がそれぞれ運営するバーで飲めるほか、協会事務局を務める酒販店「本と酒 鍛冶六」(姫路市網干区)などで瓶入り(880円)を販売する。

 「本と酒 鍛冶六」店主の浜田大規さん(31)は「協会の目標はクラフトビール文化の裾野を広げること。チルダ記号『~』のように飛躍の起点となってほしいとの願いを込め、商品名を付けた」と話している。(長尾亮太)

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