【F1】角田裕毅がモナコ予選8位躍進でQ1敗退ペレスとトレード論沸騰「レッドブルにユウキを」

モナコのコースを周回する角田裕毅(ロイター)

F1で伝統のモナコ・グランプリ(GP)予選が25日に開催されてRBの角田裕毅(24)が8番手と躍進し、親チームの王者レッドブルで18位と大幅に出遅れたセルジオ・ペレス(34)との〝トレード〟論が海外で沸騰している。

世界3大レースの一つと称される伝統の舞台で、角田が上位陣に肉薄する速さを披露して8番手に食い込んだ。これは2004年の佐藤琢磨(当時BARホンダ)に並ぶモナコGPにおける日本人ドライバー予選最高順位の快挙となった。

角田の活躍は脚光を浴びており、特に比較対象となっているのが対照的な予選結果となったペレスだ。ペレスは王者のマシンを駆りながら、Q1(予選1回目)で早々に敗退して18位と散々の結果となった。

英メディア「フォーミュラレーサーズ」は「角田裕毅は、24年にセルジオ・ペレスと同じQ3出場回数の6回をマークした」と強調。同じグループでもマシン性能が天と地ほどの差がありながら、予選の走りは角田が対等に渡り合っていることが称賛されている。

ペレスは常勝軍団のレッドブルにありながら今季は衰えが指摘されており、前戦のエミリアロマーニャGPでは8位。そして今回のモナコGP予選でQ1敗退という失態を演じたことで、急上昇している角田とシーズン中の〝トレード〟を待望する声が海外ファンの間で高まっている。

SNS上では「レッドブルにユウキを入れろ」「ペレスの成績が下降し続ければ、シーズン半ばの角田のトレードが検討されるだろう「ペレスの席を角田に譲れ。もう終わりだ」「私ならチェコ・ペレスを降格させて、シーズンの残りをフォローするために角田裕毅を(レッドブルに)送る」などと角田の〝即昇格〟を熱望する声が続出。レッドブルが製造者部門のタイトルを死守するためには現状のペレスでは危うく、急成長している角田を即時トレードする必要があるというわけだ。

まさかのグループ内トレードによる電撃昇格があるのか。大舞台であるモナコの結果次第では、現実味を帯びてきそうだ。

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