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長崎市寺町の興福寺で「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち~」が開かれ、白や青など色鮮やかなアジサイが訪れる人を楽しませている。今月末ごろまでが見頃という。6月9日まで。
甘い香りが漂う「中国琉球」や葉が柏の形に似ている「柏葉」など約100種、1100鉢が並ぶ。「紅(くれない)」は白から深紅に色づくアジサイで、開花してから1カ月ほどかけて変色するという。ピンク色の斑点が現れだし、外側から少しずつ紅色に染まっていく。
松尾法道住職によると、同寺の先代が長崎にアジサイの名所を作ろうと育て始め、中には80年ほど前に植えたアジサイも。「朝と夕方で色が変わる。何回も訪れて風情を味わってほしい」と話した。観光で訪れた神奈川県藤沢市の会社員、安藤さや香さん(40)は「タイミングよく、きれいなアジサイを見ることができたので来てよかった」と満足げだった。
本堂では、諫早市在住のアマチュア写真家、向井万里子さんの写真展「花溢(あふ)れる興福寺」もあり、雨をテーマにした約40点を展示。向井さんは「雨の日のアジサイは特にきれい。写真と実物を見比べ、色の美しさを楽しんで」とPRした。
同寺の入山料は一般300円。6月30日まで何度でも入山できる「紫陽花パスポート」(500円)もある。