スイッチでプレイしたいメトロイドヴァニア5選!豪華客船を舞台にした新作や“圧倒的に好評”なダークファンタジーなど

スイッチでプレイしたいメトロイドヴァニア5選!豪華客船を舞台にした新作や“圧倒的に好評”なダークファンタジーなど

メトロイドヴァニアは、1986年に発売された『メトロイド』や、1997年に発売された『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』を源流に持つゲームの総称です。近年、最もポピュラーなジャンルの1つではないでしょうか。

この記事では、ニンテンドースイッチでプレイできるメトロイドヴァニア作品の中からおすすめを5つ紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

◆『Gift』

『Gift』は、沈みゆく豪華客船を舞台に時間が経つにつれ変化する船の傾きや水位、散りばめられたギミックを乗り越え脱出を目指す2Dスクロールアクションゲームです。

本作は、日本語でも英語でもなくオリジナルの言語で物語が進行するため、プレイヤーは、キャラクターの動きや時々の状況から何が起こっているのかを想像することになります。同様に、主人公として操作できる3人のキャラクターには明確な名前がありません。柔らかい独特のビジュアルで描かれるキャラクターや謎めいたストーリー、主人公3人の関係性など、想像力がくすぐられますね。

アクションゲームに位置する作品ですが、アクションと同じくらいに謎解き要素があり、一方で武器を使った戦闘はありません。沈没船から脱出するため時には泳いだり、鎖を伝ってジャンプしたり、ハンマーやマッチで障害物を壊したりしながら進むことになります。

主人公は運動能力が異なる潜水服姿の老人、青年、少年の3人(名称は仮)。青年は老人のアクションに加えて多段ジャンプが可能で、少年は青年のアクションに加えて滞空ジャンプが可能となっています。

戦闘はないものの死にゲーとしての側面を持つ本作。謎めいたストーリーに、関係性が不明な主人公たちがどのように関わってくるのか。気になった方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

◆『Ato』

『Ato』は、封建時代の日本を舞台にピクセルアートで描かれる2D刀アクションゲームです。

士族の身分を捨て妻と子供との平和な生活を送っていた犬侍の下に、かつて仕えていた者たちから差し向けられた刺客が現れ子供を連れ去っていきます。犬侍は子供を救うため、再び刀を取り、行く手を阻む刺客を倒しながら旅をするという物語。ストーリーには字幕がなく全編通して視覚ベースで語られるため、サイレント映画のような世界観が魅力です。

ゲーム序盤、犬侍が取れるアクションは移動、ジャンプ、刀による攻撃のみです。しかし、刺客が待ち受けるフロアまでの道中でアイテムや巻物を入手することで、次第にスタイリッシュで多彩なアクションを使えるようになっていきます。メトロイドヴァニアでは、プレイしていて楽しいと思える操作性がよく重視されますが、本作は、犬侍の能力向上と比例するようにこの点の満足度が充実していく面白い作品です。

なお、道中はパズル要素の強い探索がメインとなっており基本的に戦闘はありません。戦闘は各フロアで待つ刺客とのボス戦が中心となっています。ザコ敵との戦闘が少ないことでボス戦にだけ集中できるので、カジュアルなメトロイドヴァニアをプレイしたい方には特におすすめです。

◆『TEVI』

『TEVI』は、評価の高いドット絵アクション『Rabi-Ribi』を開発したスタッフ陣による精神的続編で、ウサ耳少女の「テビィ」を主人公としたドット絵グラフィックで描かれる2Dスクロールアクションゲームです。個性豊かなキャラクターのCVはLynnさんや日笠陽子さん、藤原夏海さんや杉田智和さんなどの有名声優が務めていることでも注目されています。

本作のゲームシステムは、メトロイドヴァニアに弾幕シューティングがミックスされていることが特徴です。プレイヤーは舞台となるアズ大陸を探索しながら、点在する300以上の能力や装備を獲得して行動範囲を広げていきます。多数のアクションとアクションを強化する膨大な量の装備品があることで、複数のアクションを組み合わせたスタイリッシュかつスピーディーなゲームを楽しめるでしょう。

戦闘では「近接攻撃」と「遠距離攻撃」の2種類の攻撃型と豊富な装備により自由度の高い戦闘が可能で、攻撃を繋げることで発生するコンボはとても爽快です。また、弾幕シューティングさながらの敵の攻撃は十分に調整されており、前作同様STGとしても完成度の高い作品となっています。

メトロイドヴァニア×弾幕シューティングというちょっと変わった作品に興味を惹かれた方は、ぜひプレイしてみてください。

◆『Blasphemous 2』

『Blasphemous 2』は、ダークな世界観が特徴のメトロイドヴァニアです。前作の無料DLC『Wounds of Eventide』の続編となり、安息の地を追われた主人公が危険な新世界を旅して世界の秘密を解き明かす物語となっています。なお、ストーリーの語り口は難解ですが、前作未プレイでも内容的には問題ありません。

本作の特徴は、グラフィックが美麗なドット絵で描かれていること。雰囲気のあるフィールドやキャラクターはもちろん、エフェクトまでも徹底してドット絵で描かれるこだわりが魅力となっています。ドット絵が好きなプレイヤーには堪らない作品ですね。

ゲームシステムは、いわゆるメトロイドヴァニアでアクションを駆使しながらダンジョンを探索し、新たに得た能力で道中の敵を薙ぎ倒していくスタイルです。特徴的な要素としては、序盤で手に入る片手剣「ルエゴ・アル・アルバ」、双剣「サルミエント&センテラ」、鉄球「ヴェレディクト」と、ゲージを消費することで使用可能な魔法攻撃、各種移動アクションを駆使して敵と戦うということ。攻撃の選択肢が豊富なため、自由度の高いバトルが楽しめます。

既に評価を得ていた前作から、さらにブラッシュアップされた『Blasphemous 2』。メトロイドヴァニアとして正統進化した本作は、ビジュアルの奇抜さや若干のグロテスク表現に抵抗がなければおすすめです。

◆『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』は、メトロイドヴァニアとソウルライクの要素が合わさったダークファンタジーの2DスクロールアクションRPGです。「死の雨」により滅びた王国「果ての国」を舞台に、教会で目を覚ました少女「リリィ」が、不死の騎士と世界を旅しながら強敵に立ち向かい、滅びた王国の謎を解き明かしていく物語が描かれます。

本作は、メトロイドヴァニアらしく、獲得した能力で探索や戦闘の幅が広がるスタイルを採用しているため、探索とレベルアップがゲーム攻略の鍵となります。しかし、荒れ果てた聖堂、雨が降り止まない廃村など、世界観に合った美しいロケーションが豊富なので、つい手を止めて光景に魅入ってしまうことでしょう。

戦闘では、我らが愛しき「リリィ」が直接敵に攻撃することはありません。プレイヤーは「リリィ」が傷つかないよう、回避やダッシュなどのアクションを駆使して敵の攻撃を避ける傍ら、「穢者」と呼ばれる呪われた敵を浄化することで手に入る漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるスタンドのようなスキルを使って襲い来る敵と戦います。

美しいグラフィックとサウンドに、完成度の高いシナリオと可愛い「リリィ」。そして、メトロイドヴァニアにソウルライクの要素が合わさることで“死にゲー”らしい、最適解が何かを模索し適応した結果として“達成感”が存分に味わえる本作。今回紹介したゲームの中では個人的に最推しの作品です。

また、『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』の続編となる『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』が、現在Steamにて早期アクセス中です。こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。


以上、スイッチで遊べるおすすめのメトロイドヴァニア作品5つの紹介でした。気になった作品がありましたら、ぜひプレイしてみてください。

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