【WWE】キングT決勝グンターvsオートンの名勝負は誤審決着? ファン大論争にトリプルHが見解

「キング・オブ・ザ・リング」決勝で名勝負を展開したグンター(奥)とランディ・オートン©AbemaTV, Inc.

WWEのPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」が25日(日本時間26日)、サウジアラビア・ジッダのスーパードームで開催され、激闘の連続となった。

優勝者が真夏の祭典「サマースラム」(8月3日、オハイオ州クリーブランド)で最高峰王座に挑戦できる「キング・オブ・ザ・リング」男子トーナメント決勝は、〝皇帝〟グンターと〝毒蛇〟ランディ・オートンが注目の激突。序盤からクラシカルで重厚な攻防を展開し、期待に違わぬ名勝負となった。

オートンは前日の準決勝で、元新日本プロレスのタマ・トンガから負傷している左ヒザを狙われた。グンターはその左ヒザと毒蛇の古傷の背中に集中攻撃。オートンの体力を削っていき、必殺技・RKOの威力をそいでみせた。毒蛇は2発目のRKOを決めたものの、グンターはカウント2でまさかのクリア。そのままオートンを十字固めで押さえ込んだ。

粘るオートンの左肩がマットから離れたかに見えたが…レフェリーは3カウントを叩いた。これが〝誤審〟かどうかで、ファンの間で大論争を呼ぶことになった。CCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHは試合後に「オートンの肩が上がっているように見えた」とした上で、「レフェリーの判断は最終的なもの」と明言。一方で「オートンにはもう一度挑戦する資格があると思う」と再戦の可能性にも触れた。グンターは「サマースラム」で世界ヘビー級王座(現王者はダミアン・プリースト)への挑戦を表明したが…。思わぬ誤審騒動でどうなるか。

「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント決勝は、前日の準決勝でビアンカ・ベレアを破ったナイア・ジャックスが、イヨ・スカイから〝金星〟を挙げて決勝に進んだライラ・ヴァルキュリアをバンザイドロップで圧殺。クイーンの座に就いた。

女子世界王者ベッキー・リンチはリブ・モーガンの挑戦を受けたが、闇落ち軍「ザ・ジャッジメント・デイ」のドミニク・ミステリオが介入。〝マミー〟こと前王者リア・リプリーを負傷させ、長期欠場に追い込んだリブの王座奪取阻止に現れた。ところがこれが裏目で出て、リブがロープを使った変型DDT・オブリビオンでベッキーにフォール勝ちし新王者となった。

インターコンチネンタル王者サミ・ザインvsブロンソン・リードvsチャド・ゲイブルのトリプルスレット王座戦は、ゼインがヘルヴァキックをリードにぶち込み防衛に成功。WWE女子タッグ王座戦は、王者ビアンカ&ジェイド・カーギルのスーパーパワーチームが、キャンディス・レラエ&インディ・ハートウェルを下してベルトを守った。

この日の「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」は「ABEMA」にて無料生中継された。

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