今回はSimon Fredholmがデベロッパーを、Kwaleeがパブリッシャーを担い、2024年5月15日にSteam/ Epic GamesストアにてWindows PC向けにリリースしたローグライクリズムシューティング『ROBOBEAT』をご紹介。
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『ROBOBEAT』とは?
本作は、とある架空世界を舞台に、賞金稼ぎの主人公を操り、BGMのリズムにノリながら、次々と襲いかかってくる敵をなぎ倒していくFPS。いや正確には、ローグライクリズムガンアクションFPSという体感でした。
そう聞くとなんだか大変そうですが、操作自体はいたってシンプル。両手に構えた武器で射撃、ジャンプやスライディング、特殊スキルなどを交えつつ、四方から迫る敵を処理していきます。
特徴的なのは、照準周りにビートを刻むタイムラインの表示があること。BGMのリズムにあわせて各アクションを行うためのガイドでもあり、さらにタイミングよく行動すると、例えば射撃にはボーナス攻撃力などが付与されます。
死んで覚えるタイプのレベルデザインであるため、なかなかどうして戦闘が難しいのもまた事実!しかしもともとのゲームテンポが速いため、死亡時は、集中力のリチャージがちょっとしんどいくらいで、ゲーム全体のプレイフィールにストレスの色が混じることはありませんでしたね。
なお選択するBGMによっては、さらにハイスピードに駆け回ることもあるため、そりゃあもうカメラが視界があれやそれやが暴れまわります。そのため筆者のように酔いやすい人はFOV(視野角)設定を整えるのは必須。ともあれ早速紹介してまいりましょう。
操作・設定・言語について
本作の操作系はキーボード&マウスおよびコントローラーに対応しています。どちらを選んでもゲームプレイに大きな支障はありませんでした。とはいえFPSなので、強いて言うならマウスのほうがエイムがしやすかった程度でしょうか。それでも個人の好みによる違い程度だと思います。
その他グラフィックやサウンドなどはいくらか細かい設定が可能。画面のリフレッシュレートまで調整可能だったり、リズムを無視してアクションを連発できるような機能もあったりと、遊びやすさに重点を置いた項目が並んでいます。
表示言語は日本語に対応。フレーバーテキストをはじめとするゲーム世界の雰囲気を損なうようなものはなく、また説明文などゲームプレイに支障がでることもありませんでした。
本編開始
さあ始まりました『ROBOBEAT』。冒頭のムービーが終わるとそのままチュートリアルステージが始まります。ここでは表示された各操作をガイドに従いつつ、基本的なアクションを学んでいきます。
チュートリアルを抜けた先は、各ステージへの玄関口となる開始地点「ハブ」でした。ここでは他にも、それまでの攻略で収集・アンロックしたアイテムの閲覧や、装備の試し撃ちが可能。
また上下左右を見回すと意外なところで通路が繋がっており、その先を探索するとアイテムが落ちている……なんてこともあります。
主人公の主な攻撃手段は銃の2丁持ち。初期装備のリボルバーをベースに、開始地点のハブまたは攻略ステージの報酬としてランダムに出現する武器と持ち替えていきます。
武器にはそれぞれパラメータが設定されており、取得時に表示される各情報を比較して取捨選択するとよいでしょう。
個人的には散弾系の武器が来ると集団戦にも強くなるので嬉しいところ。
ところで、本作におけるBGM選択は、そのまま戦闘のスピードに影響が出ます。どういうことかというと、先程も少し触れましたが、照準周りにビートを刻むガイド、このリズムにあわせてタイミングよく射撃を繰り返してボーナスを得るのですが……そう、ここで曲の速さが関わってくるのです。
曲調(?)がそのまま戦闘の勢いになるので、選曲には、よくよく注意しなければなりません。筆者の場合は、テンポの早いのクラブミュージックが好みだったので、そのまま使用することでハイスピードな戦闘になることが多かったですね。
曲は、ステージ攻略中やハブのどこかにそっと落ちているので、いわゆる収集要素の一つ。序盤は種類が少ないものの、ある程度リズム(?)にばらつきがあるため、自分の戦闘スタイルを構築する上で「良い試行錯誤」ができることでしょう。
戦闘について、ステージ攻略中はなにかと敵に囲まれがちですが、回避やジャンプでなんとかなります。しかし一部の敵は距離を一気に詰めてきたり広範囲の攻撃手段を持っていたりとなかなか厄介。狭い部屋故に近距離で敵の攻撃を捌くという場面も増えてきます。
そこでおすすめなのがパリィ。敵の攻撃が自分に当たるまさにその瞬間にあわせてボタンを押すことで跳ね返して相手にダメージを与えます。しかしタイミングは大味で、成功したと思ったら被弾したり、間に合わない!と思いきや成功したり、疑惑の判定がしばしば発生します。
敵の攻撃を食らうとダメージを受け、残り体力が0になると死亡(ゲームオーバー)。ステージの進捗は巻き戻され、ハブから再度ステージ攻略をはじめることになります。このことから、操作になれない序盤のうちは、パリィを狙って被弾するより積極的に回避行動を取るとよいでしょう。
または短距離ワープなどの特殊スキルで窮地を脱するのも良いかもしれません。ただしリキャストタイムが設定されており、連発はできないので、ここぞという場面で使うのがベター。
ステージ内は複数の部屋で区切られており、部屋ごとに敵を全滅させれば次に進めるという仕組みですね。一部の部屋は、それまでにかかった時間やスコア等によってアンロックされることもあるので、なるべく敵を手早く多く倒していきたいところ。ただし最終部屋手前まで頑張って進めたのに死亡して最初からやり直しとなった時は心にドス黒さがこみ上げます……!
そこそこ集中力を要するゲームプレイなので、すぐリトライして攻略開始!……というよりもまず先に一息入れたい……!ということもあったり。とはいえ、それまでにアンロックした装備はそのまま引き継がれますし、周回する事に敵の特性など学びがあるので、ゲームオーバーになっても何らかの前進があるのが良いところ。
さあ週末の夜を音楽にあわさえて踊り明かす代わりに、本作でガンアクションを狂い咲かせましょう。