「ハイキュー!!」でも物足りない?お薦めの人気熱血アニメ8作品―台湾メディア

19日、米男性ファッション誌「GQ」の台湾版が、八つのお薦め熱血アニメを紹介した記事を掲載した。写真はハイキュー!!。

2024年5月19日、米男性ファッション誌「GQ」の台湾版が、八つのお薦め熱血アニメを紹介した記事を掲載した。

記事はまず、「『ハイキュー!!』は感動的なストーリーと繊細かつ奥深いキャラクター描写で、多くの人の心に熱狂的なアニメとして確立された作品となった。このような、一緒に泣いたり笑ったり、感動や成長を感じられるアニメが好きな方に八つの熱血アニメをお薦めしたい。スポーツアニメに限らず、友情や青春、成長をテーマにした作品も紹介する。『ハイキュー!!』を見終わった後も、間違いなく飽きずに感動し続けられるだろう!」とつづった。

そして、一つ目のお薦め熱血アニメに「SLAM DUNK(スラムダンク)」を挙げた。「多くのアニメファンやバスケットボールファンにとって最も古典的な作品であることは間違いないだろう。桜木花道(さくらぎはなみち)が最初は好きな女の子を引きつけるためにバスケットボールを始めたが、最終的にバスケットボールへの愛と才能を見出す過程は永遠に思い出される。各キャラクターの全国大会に向けた努力やトレーニングに励む姿や三井寿(みついひさし)の『安西先生、バスケがしたいです!』という名セリフも忘れられない。『ハイキュー!!』も『スラムダンク』も、ささいな出来事や試合は高校生活の一部であり、試合後には普通の日常生活に戻らなければならないが、それでもみんなが全力でプレーできる機会を大切にしている。これこそが真の情熱だ」とし、「私たちは、バスケットボールを諦められない熱血主人公たちと共に成長や失敗、変化を経験し、一緒に悲しんだり大笑いしたりしながら、バスケットボールというスポーツを愛するようになった。また、(モデル地とされる)鎌倉高校前駅の踏切が世界的に有名な観光スポットになっていることからも、『スラムダンク』が多くのアニメファンにとってどれほど情熱的で大切な作品であるのかが分かる」と説明した。

記事は、もう一つの古典的なスポーツアニメとして「MAJOR(メジャー)」を挙げ、「主人公の本田吾郎(ほんだごろう。後に茂野吾郎⦅ しげのごろう ⦆に改名)が野球選手になるまでの過程とストーリーを描いた作品。リトルリーグから高校野球、さらには米メジャーリーグへの挑戦まで、私たちは吾郎の超速球に興奮し、けがで右投げから左投げに変えなければならなかった時には緊張し、そして彼が世界最大の舞台に立って夢をかなえる姿に感動した。『MAJOR』は個人の成長だけでなく、野球を通じたチームワークについても描かれており、全話を通して非常に面白く描写されている。多くの人にとってアニメを見始めた頃の青春の思い出と言える作品だろう」と紹介した。

三つ目のお薦め熱血アニメは「暗殺教室」だとし、「上記2作品のスポーツアニメが刺激的なクライマックスになっているのに対し、この作品はよりゆっくりとした継続的な感動に焦点を当てている。あらすじは、椚ヶ丘中学3年E組が、地球を滅ぼすと予告した謎の生物『殺せんせー』と遭遇し、生徒全員で先生の暗殺計画を立ち上げるというもの。ただし、『暗殺教室』が神作と呼ばれるようになったのは、単に生徒が教師を暗殺するというありきたりな熱血アニメではなく、物語が進むにつれて生徒一人一人が成長し変化していく個性が見えてくるからである。彼らは互いに支え合い、協力することを学び、殺せんせーの独特で繊細な指導方法が社会問題や心理的な側面についての考察をも引き出した。最後のストーリー展開も非常に感動的で、じっくり味わう価値のある作品だ」と評価した。

四つ目のお薦め熱血アニメは「モブサイコ100」だとし、「『ワンパンマン』の原作者であるONEが描くもう一つの作品で、ごく普通の中学2年生・影山茂夫(かげやましげお)が、存在感の薄さから『モブ』とやゆされていたが、実際は強力な超能力者だという物語。最初は普通の生活を送るために自分の超能力を抑え続けるが、トラブルに追われ続け、やがて自分の力と共存し始め、その力を使って周囲の人々を悪霊や超能力者、または他の組織から守ることを学んだ」と紹介した。

五つ目のお薦め熱血アニメは「葬送のフリーレン」だとし、「ゆっくりとした穏やかなアニメだからといって、情熱的な感動を与えられないわけではない。まさに『葬送のフリーレン』がその例である。同作品は、エルフの魔法使いであるフリーレンと彼女の仲間たちの物語が描かれている。仲間たちはフリーレンと共に旅をし、旅の途中で人間の勇者ヒンメルやドワーフ族の戦士アイゼン、そして人間の僧侶であるハイターとの冒険やかけがえのない感情を思い出す。白熱したスポーツの試合もなければ、殺し合いの暗殺物語もないが、それでも温かさの中に力強さを感じることができる」と言及した。

六つ目のお薦め熱血アニメに「ぼっち・ざ・ろっく!」を挙げ、「他人とのコミュニケーションが苦手な孤独な女子高生・後藤ひとり(ごとうひとり)がひょんなことからバンドに加入し、夢を実現する物語。このアニメでは、主人公のひとりが遭遇するさまざまな平凡な出来事が奥深く描かれており、私たち(視聴者)はひとりと一緒に勇気を出し、夢を築き、彼女の成長に情熱を感じる。この作品は、不完全な主人公に共感し、そこから力を得ることができ、誰もが自分の中で共感できる要素を見つけられる。青春とは、夢とは、平凡な人でも十分に楽しむ価値がある。たとえそれが目立たなくとも、常に前進し続けることで、いつかこれらの思い出が笑顔で振り返るための旅路であるということを教えてくれる」と述べた。

七つ目のお薦め熱血アニメに「Dr.STONE(ドクターストーン)」を挙げ、「これまで熱血スポーツや感動的な青春アニメをお薦めしてきたが、この作品は特殊な科学研究アニメ。このような設定は非常に珍しいが、その熱血さは科学実験を非常に面白く描写している点にある。物語は石器時代を背景に、ある日地球が謎の光線によって照射され、世界中の人々が瞬時に石化して本物の石に変わってしまう。そして数千年後、天才科学者の主人公・石神千空(いしがみせんくう)が石化から目覚め、自分が唯一の生存者であることを知る。そこで彼は、自分の知恵と科学を使って人類を復活させることを決意し、また自然に従うべきか、科学で世界を再構築すべきかを探求する」と紹介した。

八つ目のお薦め熱血アニメは「ブルーロック」であるとし、「超能力スポーツアニメの中でも特筆すべき作品と言える。物語は、日本フットボール連合がワールドカップに進出できる代表チームを育成するために、全国の18歳以下のエリート選手を対象に実験的なプロジェクトを開始するところから始まる。この秘密で危険なプロジェクトは、選手たちを最先端の技術力を駆使した施設で相互に競わせ、最終的に代表チームを率いる最強のストライカーだけが残るようにするというもの。このようなバトルロワイヤル風のストーリーは、まさに熱血そのものだ」と説明した。(翻訳・編集/岩田)

© 株式会社 Record China