【素敵なあの人の家時間】団地住まいのインスタグラマーcata_coto_さん。シンプルで豊かな暮らしぶりを拝見!

転勤の多い夫に合わせて引っ越しを繰り返してきた、カタコトさん。団地住まいの暮らしをインスタグラムに公開して人気を集めています。和を感じる暮らしの道具や、手をかけて楽しみつつ育てる家具や調味料、季節のさまざまな手仕事。日々の暮らしを楽しんで心豊かになるヒントがたくさん詰まっています。

PROFILE
cata_coto_(カタコトさん)
夫、息子、娘の4人暮らし。雑貨店勤務を経て主婦に。団地住まいの暮らしをInstagramに公開。インテリアや季節の手仕事投稿が人気を集めている。
Instagram
小さい暮らしのアレコレ

大切にしていること/空や季節の移ろいを感じる日々。こだわりをなくし、心の思うままに

転勤の多い夫に合わせて引っ越しを繰り返してきました。子ども2人も成人し、今は少し肩の力を抜いて暮らせています。今思えば、「こうじゃなきゃいけない」という思い込みに縛られていたなと感じます。小さなことですが、洗濯物を干す向きを合わせたり、靴は右から履くと決めていたり。細かいこだわりをなくし、考えるのをやめたら気持ちがとてもラクになりました。

今は、頑張りすぎずに好きなことをするシンプルな暮らし。何も考えずボーッとしたり、音楽を聴いたり、近所を散歩する何げない時間を特に大切にしています。

今の家はベランダからの眺めがお気に入り。和室に寝転がると広い空が見られます。近くに学校があり、土手を走る部活中の学生の姿や吹奏楽部の音楽も癒し。

新しい習慣/家ごはんが増え、料理する楽しみを再発見できました

外食する機会が減り、家族そろって食卓を囲むことが増えました。実は料理があまり好きではなかったのですが、時間だけはあるステイホーム期間にいろいろ挑戦。ホワイトソースを一から仕込んだり、ドレッシングを作ってみたり、市販ですませていたものを作り始めました。意外と簡単にできるし、やっぱり手作りがおいしい。

家族も変化に気づいてくれるので、料理が「とりあえず作ればいい」から「好き」に変わりました。おいしいと言ってもらえると、素直にうれしいもの。次は何を作ろう?と楽しめている自分がいます。

長くなった在宅時間中にテレビをつけると家事がはかどらないためラジオを購入。SANGEANのブルートゥーススピーカーはスマホの音楽も聴けて便利です。
ドレッシング、ゆずポン酢などを手作り。いろいろな調味料を混ぜて新しい味を作るのが面白いです。手作りの楽しさにこの年になって気づかされるとは思いませんでした。

新しい習慣/就職したばかりの娘。応援する気持ちでお弁当を作っています

娘はコロナ禍の春に新社会人になりました。就職したらお弁当は作らないつもりでいましたが、応援する気持ちを込めて持たせています。まん丸のアルマイト弁当箱は、実は娘が幼稚園の頃から使っているもの。

息子も娘も、自分の道をそれぞれ見つけて頑張っています。まだ小さい頃は子どもが自分の分身のように感じてうるさく言ったり、落ち込んだり、周囲と比べて苦しくなることも。小学生くらいからはいい意味で諦めがついたというか、子どもをひとりの人間として見られるようになった気がします。

料理が楽しくなってから、彩りだけでなく味のバランスも考えるように。ときには自分用に曲げわっぱ弁当も。残りものを詰めるだけなのにおいしそうに見えたりもします。

ずっと好きなもの/かご、ざる、せいろ。和を感じる暮らしの道具が好き

生活購買店reed で購入した竹の四つ目収納かごです。以前せいろにカビを生やしてしまい、風通しよく収納するため探したもの。高価だったので数カ月悩みました。すっきりした見た目と、3カ所取っ手がついて使いやすいのがお気に入り。
おしぼりざるとして販売されていたものですが、器として使っています。おにぎりを盛るだけでおいしそう。果物ものせます。大小のサイズを持っていて、大はそうめんを盛るのに活用。暮らしのかご・ざる・み 市川籠店で購入しました。
もう何代目かわからないほど長年使い続けている茶漉し。引っかけられるようになっているので、ぶら下げて乾かしやすいのがうれしい。天然素材は、出しっぱなしでもそのたたずまいが素敵です。
デッドストックの魔法瓶はメルカリで探しました
象印の籐編み魔法瓶。以前使っていたものが壊れてしまい、メルカリで探して購入しました。これがあるだけで食卓がほっこり温かくなります。朝いちばんの白湯を入れるのがルーティン。
アンティークのチェアは結婚当初から集めています
すっきりとしたデザインのアンティーク家具が好きです。特に椅子は、時間をかけて少しずつコレクションしています。アーコールのチェアは岡山県のaxcis nalfというお店で購入。
山椒のすりこぎは義父からの贈り物
25年前、結婚するときに義父からもらったすりこぎは今でも現役。自然の凹凸が握りやすく、すっと手になじみます。山椒すりこぎのよさを改めて実感する日々です。

家の整え方/玄関とトイレだけは毎朝きれいに。気持ちがシャキッとします

玄関は、いい気が入ってくる大事な場所。玄関がきれいになっていれば、部屋が散らかっていても気持ちよく過ごせる気がしています。トイレは「きれいに掃除しておけば、かわいい女の子が生まれる」と祖母に言われてきたことをいまだによく覚えています。娘を妊娠していたときに特に気合いを入れてやり、その後もずっと継続中。

引っ越しが多いせいか、収納グッズをあまり増やさないように意識しています。すっきりしたデザインととり出しやすさを兼ね備えた無印良品を愛用。ふたをせず、ワンアクションでとれるようにしています。

玄関掃除はほうきで簡単に。賃貸でも育てやすい植物を置いています。洗面所も毎朝きれいに。掃除が終わったら白湯を沸かしてお米を研ぎ、お弁当作りに入ります。
子どもたちが社会人になり、平日は家族の帰宅時間がまちまちに。冷蔵庫にボードを設置し、朝に予定と夕食の有無を○×で書いてもらっています。

癒しの家時間/家具も調味料も。手をかけて育てる楽しみがあります

お手入れしながら大切に使い続けたい
我が家にあるものは、定期的なメンテナンスが必要なものが多め。テーブルや木のお盆は、蜜蝋クリームで磨いています。
真鍮のカトラリーは重曹で、木のスプーンはアマニ油で磨くのが定番。お気に入りのTAjiKA のハサミは、付属のさび止めでお手入れを楽しんでいます。
季節の手仕事は母譲り。いろいろ仕込んでいます
実家はなんでも手作りする家でした。今では私も梅酒、ゆずジャム、塩レモン、しそシロップなど季節ごとにいろいろな手作りを楽しんでいます。

※この記事は『自分らしく暮らす人の「家時間」』(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2023年4月22日に配信した記事を再編集しています。


© 株式会社主婦の友社