誰も見たことのない“松下洸平沼”が出現か 『光る君へ』吉高由里子『最愛』コンビを超える悲恋 新しい大河ドラマの本気度

吉高由里子、松下洸平(C)ピンズバNEWS

吉高由里子(35)主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』の第21回「旅立ち」が、5月26日に放送される。予告動画には、周明(ヂョウミン)役の松下洸平(37)が登場。吉高とは、21年放送のヒット作『最愛』(TBS系)コンビとあって、まひろ(吉高)と周明がどんな関係になるか話題になっている。

まひろの父・為時(岸谷五朗/59)が越前守に抜擢されたため、まひろも京を離れ、父の身のまわりの世話をすることに。史実では、漢語に優れた為時が、宋の国から商船に乗った唐人たちを迎えており、その中に周明がいると思われる。彼がまひろと出会うことで、これまでにない松下洸平沼が出現しそうだ。

5月19日放送の第20話「望みの先に」は、無官だった為時は、淡路守に任命されて喜ぶが、まひろは、宋の言葉が分かる父は越前守こそが適任だと考え、父の名前で申し文を道長(柄本佑/37)に送る。その文字をひと目見ただけで、まひろの文だと気づいた道長は、一条天皇(塩野瑛久/29)に為時を越前守に任命することを勧める。

一方、内裏では、花山院(本郷奏多/33)の牛車に矢を放った件で、一条天皇が伊周(三浦翔平/35)と隆家(竜星涼/31)の謹慎とともに、中宮・定子(高畑充希/32)に、身内の者に会わないよう命じる。また、土御門邸では詮子(吉田羊)が寝込んでおり、道長の妻・倫子(黒木華/33)が屋敷で呪詛の札を大量に見つけ……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《まひろも道長を想ってるけど、この時点では道長と遠く離れる切なさよりも、遠い国(越前)への好奇心が強くなっちゃってるんだろうなぁ。道長が遠距離恋愛でヤキモキ&嫉妬する姿が見える》など、道長とまひろが離れることを心配する声も。

その一方で、《周明、その控えめに見えて饒舌な眼差しで、心に語りかけてくるつもりなんでしょ? 言葉が分からなくても何を考え求めてるのか探らずにはいられなくするんでしょ? そしてまた沼の深さを思い知らせてくれるんでしょう?》など、松下洸平に期待する声も多い。今回はどんな沼が出現するのかーー?

■ドロドロの松下洸平が見られるかも

「ドラマ公式サイトによると、周明は《朱仁聡(ヂュレンツォン)らとともに越前にやってきた、宋の見習い医師。まひろ(紫式部)に宋の言葉を教えてくれ、2人は親しくなっていく。優しく穏やかだが、どこか謎めいたところがある男》とあり、今までにない松下が見られそうです。

というのも、『最愛』も昨年の『いちばんすきな花』(フジテレビ系)も今期の『9ボーダー』(TBS系)も、松下は基本的に純愛路線。しかし、今回のまひろには道長という想い人がいて、周明とは悲恋になりそうです。横恋慕は今までの松下にないパターンで、ファンが身悶えする姿が今から目に浮かびます」(ドラマライター/ヤマカワ)

これまでの松下洸平沼より、さらに深い沼になりそうだーー。

「『光る君へ』は、これまでの大河ドラマと違って、セックス&バイオレンスを掲げていて、男女のドロドロした関係を描いています。NHKらしからぬ濃厚なラブシーンもあり、まひろと周明の関係も、京から離れた越前を舞台に、ひと筋縄でいかないものが期待できます」(前同)

平均世帯視聴率が10%台(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前年作『どうする家康』の全話平均視聴率の11.2%を下回る低調続きだったが、第19話からジワジワと上がってきている。これで、今まで見たことのない松下洸平沼が出現すれば、さらに勢いがつくだろう。

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