「日々の暮らしに息づく存在に」 製糸場を愛する会が総会 イベント開催や地元高校との連携強化へ 群馬・富岡市

約90人が参加した富岡製糸場を愛する会の通常総会

 NPO法人富岡製糸場を愛する会(高橋伸二理事長)の通常総会が25日、群馬県富岡市内のホテルで開かれた。会員や行政関係者ら約90人が出席し、6月に世界遺産登録10周年を迎える製糸場の活性化に向け、決意を新たにした。

 各種イベントの開催や地元高校との連携強化を盛り込んだ本年度の事業計画案を承認した。組織の若返りなどを目的に、理事の定数を25人以内から30人以内に増やす定款変更も承認された。

 高橋理事長は「製糸場をどう市民の誇りにしていくか、日々の暮らしに息づく存在にしていけるかが重要」とあいさつ。他団体との連携を深めていく考えを示した。

 総会に先立ち、評論家などとして活動する西舘好子さんが「世界遺産のある町、がんばれ富岡」と題して講演した。

© 株式会社上毛新聞社