あさり、つぶ貝、さざえ、ほたて貝。たんぱく質がいちばん多く含まれているのは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~

By 大越 郷子

春から夏にかけては、貝料理を楽しめる時期でもあります。とはいえ貝類を自宅で調理するのが何となくためらわれて、自分では購入しないという人もいるかもしれませんね。けれども、それはとってももったいない! 低カロリーで低脂質、たんぱく質を含み、満足感も味わえる貝類を、ぜひ食卓へ! というわけで“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「貝類」です。

問題1 次の貝類のうち、違う仲間のものはどれ?

□あさり
□かき
□ほたて貝
□あわび

「あわび」です

貝類にはいろいろな形状のものがありますが、大きく、2枚貝と巻貝に分けられます。巻貝としてよく知られているのは、「さざえ」や「とこぶし」などでしょう。上記では「あわび」が、通常の巻貝の形状とはやや異なるものの巻貝の仲間で、そのほかはすべて2枚貝です。

問題2 「かき」の特徴として間違っているものは、次のうちどれ?

□「真がき」は冬が旬
□「岩がき」は夏が旬
□「真がき」は「岩がき」より大きい
□「岩がき」は「真がき」より味わいがジューシー

「『真がき』は『岩がき』より大きい」です

日本で出回っている「かき」の種類は、「岩がき」と「真がき」に大別されます。夏に旬を迎えるのは岩がきで、6月頃からが水揚げの時期です。真がきに比べてサイズが大きく、食べごたえがあります。香りもよくジューシーな味わいで、レモン汁などを添えていただくことが多いです。一方、真がきの旬は冬です。岩がきに比べて小ぶりですが、うま味が凝縮しており、クリーミーな味わいです。

問題3 巻貝の代表格である「さざえ」。殻つきで200gだった場合、カロリーは次のうちどれ?

□約20kcal
□約40kcal
□約60kcal
□約80kcal

「約40kcal」です。

「さざえ」の旬は春~夏。暑くなる季節に向けて、おいしくなる「さざえ」は、刺身やつぼ焼きなどで楽しむことが多いのではないでしょうか。廃棄率は約85%のため、殻つきで1個200gだった場合、正味重量は約50gとなり、カロリーは約40kcalになります。貝類は全般的に満足感があり低カロリーですので、これからの時期にぜひ楽しんでほしいと思います。

問題4 次の貝類のうち、最もたんぱく質が少ないのはどれ?(100g当たり)

□あさり
□つぶ貝
□さざえ
□ほたて貝

「あさり」です

貝類は魚介類ですから、たんぱく質も含まれています。上記の貝類100gに含まれるたんぱく質は、上から4.6g、13.6g、14.2g、10.0g。同じ重量で比べると、「あさり」は少なめで、いちばん豊富に含まれているのは「さざえ」です。魚介類の中には脂質分が多くカロリーが高めのものもありますが、貝類の多くは高たんぱく質で低脂質。さっぱりと味わうことのできる貝類を、ときには食卓に並べてみてはいかがでしょうか。

問題5 問題4の貝類のうち、最も塩分が多いのはどれ?

□あさり
□つぶ貝
□さざえ
□ほたて貝

「あさり」です

100g当たりに含まれる塩分を比較した場合、上から2.2g、1.0g、0.6g、0.8g。すべての貝類には塩分が含まれるものの、「あさり」の塩分量は、他の貝類に比べて少し高めです。お吸いものや酒蒸し、パスタなど、さまざまな料理の食材として使用するときは、あさり自身に含まれる塩分を考慮して、使う調味料を軽減するとよいでしょう。

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