<中国人観光客が見た日本>神戸には日本には珍しい開放感があった

神戸を一目見ようと現地を訪れた中国人観光客が、異人館や神戸牛などについて旅日記で紹介した。

神戸を一目見ようと現地を訪れた中国人観光客が、異人館や神戸牛などについて旅日記で紹介した。以下はその概要。

神戸(Kobe)に行く前の私にとって、「神戸」と言えば「神戸牛」、それから「Kobe」と同じつづりの元プロバスケ選手のコービー・ブライアント氏だった。その神戸の美しい姿を見るため今回の関西旅行では特別に1日を捻出。神戸に降り立った時は最初に「道路がきれいで整っている」と感じた。さすが「世界で最も清潔な25都市」に数えられるだけのことはある。

途中見つけたのは、緑と白の2階建ての木造の西洋館だ。一番目につく場所に掲げられたスターバックスのロゴは遠くからでも見える。この「北野物語館」の建物は1907年に建てられた。豪華な室内はアンティークな家具や照明で飾られ、店は日本で最も美しいスタバと称される。

異人館は、外国人が暮らしていた住居だ。神戸は早くからの国際貿易港で、明治維新の時期には大勢の外国商人と領事が次々とここに住んだ。多くの建物が建てられ、今も残る建物にはおしゃれなカフェやスイーツショップなどが入って西洋の異国情緒を色濃く残すロマンチックな通りとなっている。

「風見鶏の館」はドイツ商人のゴットフリート・トーマスの私宅として1909年ごろに建てられた。その赤れんがの外壁は独自の風景をつくり、見上げた先にある風に舞う風見鶏は北野異人館エリアのシンボルだ。付近には小さな広場があり、楽器演奏者の銅像が置かれている。神戸は日本のジャズ発祥の地。なるほど、この北野町広場は地元の音楽愛好家のパフォーマンスの場所なのだ。

われわれは風見鶏の館の近くで北野天満神社も見つけた。北野異人館エリアの「和風」は失われていなかったわけだ。北野天満神社は日本の「学問の神様」が祭られ、中国の孔廟のように試験合格を願う人々の聖地になっている。

神戸牛が有名なことは以前から知っていたが、神戸にステーキ通りがあるとは思わなかった。数百メートルのいくたロードには神戸牛を扱う各種飲食店が10軒以上あり、一つの建物に2、3店舗入っていることもある。神戸牛は世界で非常に人気が高く、また高価でもある。口に入れるとすぐにとろける神戸牛は日本人の誇りだ。

歩き続けると、中国風の門が見えた。ここは神戸にある中華街、名前は「南京町」だ。多くの中華料理店やその他店舗が集まる南京町は、日本人観光客にとっては異国の雰囲気を感じられる場所、中国国外で暮らす中国人にとっては淡い懐かしさを呼ぶ場所だ。

神戸を離れる前、われわれは神戸の港、遊覧船、観覧車を離れがたい思いで振り返った。神戸はおしゃれで若々しい街。神戸には日本には珍しい開放感、新鮮さがあった。(翻訳・編集/野谷)

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