東京の友人は「片道250円」で新宿の映画館に行けるそうです。私はイオンまで車で「片道1時間」なのに、正直「不公平」ではありませんか? かなり「損」してる気持ちになります

都市部では数百円でいろいろな所に行ける

東京都交通局によると、都営地下鉄の普通運賃は、大人(きっぷ)で1キロから4キロまでが180円、5キロから9キロまでが220円、10キロから15キロまでが280円などです。

東京都には数多くの常設映画館がありますので、たとえ歩いていける距離に映画館が無くても、数百円払って少し離れた駅に移動すれば映画館で映画が見られる人も多いでしょう。

車で1時間走るとガソリン代はだいたいいくらかかる?

都心では電車を使い数百円で映画館まで行けるのに対し、地方で車を運転して1時間かかる場合にはガソリン代はいくらくらいかかるのでしょうか?ガソリン代は、走行距離と車の燃費、ガソリンの単価によって異なります。今回は次の前提で計算していきます。

・映画館までの距離:40km
・車の燃費:19.4km/L(※1)
・ガソリン単価:174.8円/L(※2)
※1:国土交通省の「自動車燃費一覧(WLTCモード燃費平均)」にて、車両重量971~1080kgを参照。軽自動車が大体車両重量1000kg前後)
※2:経済産業省 「資源エネルギー庁 石油製品価格調査」の5月20日の全国レギュラーガソリン価格平均

この前提にて、映画館までの片道に必要なガソリン代の価格は次のとおりです。

174.8円/L÷19.4km/L×40km=約360円

「新宿まで片道250円」と比べると高いですが、その差は100円程度です。ただ、金額自体の差はそこまで無いとはいえ、映画館まで自分で運転をしなければならない手間や、車の購入費や維持費などを考えると、東京の友人に対して不公平感を抱くこともあるかもしれません。

地方って損しかないの? 地方ならではのメリットもある!

映画館に行くための手間や費用では都市部の方が得な気もしますが、地方ならではのメリットもあります。

例えば、地方では人が少ない分、映画館は混みにくいです。チケットの売り切れを心配したり、売店の混雑でいらいらしたりすることも少ないでしょう。また、都市部では安く電車で移動できるとはいえ、混雑がつきものです。満員電車は肉体的にも精神的にもしんどいですが、車で移動できれば自分の空間が保てます。

また、映画以外の面でみれば、地方は都市部に比べて家賃などが安く生活費を抑えられる、豊かな自然に癒やされる、食べ物や空気が新鮮でおいしいといったメリットもあります。

まとめ

地方では都市部と違って映画を見に行く際に時間をかけて車で行く必要があることも多く、手間やお金はかかるかもしれません。とはいえ、車の移動は電車と比べるとストレスがかからない場合も多く、また地方には都市部には無い魅力があふれています。

地方在住にはデメリットもあるかもしれませんが、時にはメリットにも目を向けてみると、住んでいる地域のことを今よりも好きになれることもあるでしょう。

出典

東京都交通局 運賃・乗車券・定期券
国土交通省 自動車燃費一覧(令和6年3月)(1)ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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