中国、ブタ肝臓を患者に初移植 経過順調と報道

肝臓の「異種移植」手術を行う医師ら(安徽医科大第1付属病院の「微信(ウィーチャット)」公式アカウントから、共同)

 【北京共同】中国国営通信新華社は26日、安徽省にある安徽医科大第1付属病院で肝がんの重症患者にブタの肝臓を移植する手術が行われ、成功したと伝えた。患者への肝臓移植は世界初といい、経過も順調に回復している。動物の臓器を人間に移植する「異種移植」は各国で研究が進み、臓器提供者不足の解決策の一つとして期待が高まっている。

 新華社や中国メディアによると、同病院の孫倍成教授のチームが17日、他の大学と協力して71歳男性の手術を実施。肝臓の腫瘍を切除した後、遺伝子操作した雄ブタの肝臓を移植した。拒絶反応は見られず、肝臓の機能も正常に回復しており、患者は歩行による活動が可能な状態になっている。

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